最新記事
加工食品

インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実

Ultra-Processed Foods Linked to Early Death, Mental Disorders

2024年12月20日(金)14時30分
パンドラ・デワン(科学担当)
「簡単便利」の裏側に潜む健康リスク、あなたは知っていますか?  Fernando Andrade-Unsplash

「簡単便利」の裏側に潜む健康リスク、あなたは知っていますか?  Fernando Andrade-Unsplash

<即席麺や冷凍食品に潜む危険。不安症や心疾患リスクが増加か>

レンジでチンするだけ。お湯を注いで3分待つだけ。そんな「超」の付く加工食品に一定の健康リスクが伴うことは誰もがうすうす感じていたが、そうしたリスクの詳細が統計的な手法で解明されたという。膨大な数の論文のメタ分析をさらに分析した結果で、医学誌BMJ(英国医師会報)に発表されたものだ。

ちなみに、超加工食品には常温保存のスナック菓子や即席麵、炭酸飲料、冷凍パスタなどの調理済み食品が含まれる。共通するのは、各種の保存料や乳化剤、甘味料、着色料などを使っている点だ。


BMJに載った論文の筆頭著者メリッサ・レーン(豪ディーキン大学研究員)は本誌に、「超加工食品には概して砂糖や油脂、塩が加えられており、一方で必須ビタミンや食物繊維は不足している」と語り、「乳化剤などの添加物や(油で揚げるなどの)高温調理によって私たちの健康が脅かされている恐れもある」と付け加えた。

レーンらの研究は、過去14年間に発表された論文にメタ分析を施した45件の研究をさらに統計的に解析したもので、1000万人弱の被験者の食生活データが含まれている。

資産運用
「高市トレード」に「トランプ関税」......相場が荒れる今こそ投資家が目を向ける「世界通貨」とは
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

仏ルノー、商用EV合弁フレクシスを完全子会社化へ

ワールド

ゴールドマン、26年第4四半期の原油価格見通しを引

ワールド

ラガルドECB総裁、BISから14万ユーロ報酬 内

ワールド

イスラエルの中東地域所有権巡る米大使発言、中東・イ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
2026年2月24日号(2/17発売)

帰還兵の暴力、ドローンの攻撃、止まらないインフレ。国民は疲弊しプーチンの足元も揺らぐ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体には濾過・吸収する力が備わっている
  • 2
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面を突き破って侵入する力の正体が明らかに
  • 3
    揺れるシベリア...戦費の穴埋めは国民に? ロシア中小企業の「静かな抵抗」
  • 4
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官…
  • 5
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 6
    「窓の外を見てください」パイロットも思わず呼びか…
  • 7
    100万人が死傷、街には戦場帰りの元囚人兵...出口な…
  • 8
    「高市トレード」に「トランプ関税」......相場が荒…
  • 9
    ペットとの「別れの時」をどう見極めるべきか...獣医…
  • 10
    ロシアに蔓延する「戦争疲れ」がプーチンの立場を揺…
  • 1
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より日本の「100%就職率」を選ぶ若者たち
  • 2
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 3
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体には濾過・吸収する力が備わっている
  • 4
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官…
  • 5
    海外(特に日本)移住したい中国人が増えている理由.…
  • 6
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 7
    オートミール中心の食事がメタボ解消の特効薬に
  • 8
    なぜ「あと1レップ」が筋肉を壊すのか...「高速パワ…
  • 9
    「目のやり場に困る...」アカデミー会場を席巻したス…
  • 10
    100万人が死傷、街には戦場帰りの元囚人兵...出口な…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中