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疲労の対義語は? 「休養」ではありません...休養学の医学博士が教える「100%回復」するのに必要な要素とは

2024年7月9日(火)11時52分
片野 秀樹 (日本リカバリー協会代表理事、博士(医学))*PRESIDENT Onlineからの転載

【基礎体力を上げていく】

もとの体力が10だとすれば、あえて負荷をかけることで一時的にパフォーマンスが7や8に落ちても、回復時には体力が11になっている。そして次の休日にまた同じことをすれば、回復するころに体力は12になっている。こうして基礎体力が徐々に上がってきます。


もちろん現時点で疲弊しきっているならば、まずはいったん疲労をゼロに近づけるようにすることが先決です。それ以上の負荷をかけたらそれこそ大変な負荷になってしまいます。いきなり無理はしないでください。

疲れが残っているけれど多少は余裕があるなというときや、まだ疲れが取りきれていないけれど少しは何かやってみてもいいと感じたら、軽い負荷をかけてみてください。それから十分に休養するのです。

疲れたら、休みつつ、負荷をかける。これが活力を高めるうえでのポイントです。繰り返しになりますが、休養だけでは50%程度しか充電できなくても、活力を加えて満充電に近いところまでもっていけるのです。

【活力を高める負荷のかけ方】

負荷といっても、最初は軽いものから始めます。また、次の4つの条件を満たすことが必要です。

1つは自分で決めた負荷であること。

誰かに「やりなさい」と押しつけられたものではなく、自分で決めることが重要です。押しつけられたものだと、それがまた別のストレスになってしまいます。

2つめは仕事とは関係ない負荷であること。

仕事で疲れているのに、さらに仕事で負荷を増やすのはおすすめできません。

家族から「日曜大工で家具をつくってほしい」とリクエストされていたけれど、面倒くさくて逃げ回っていたことはありませんか。こうしたものは仕事と関係がありませんから、負荷としては最適です。

3つめはそれに挑戦することで、自分が成長できるような負荷であることです。

分厚い本を読破する、地域活動で何かの係を引き受けるなど、「ちょっと難しいけれど、これができたら自分は成長するだろうな」というものに挑戦してみることも、よい負荷です。

4つめは楽しむ余裕があること。

くれぐれも無理は禁物です。

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