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米ヤム・ブランズ、ピザハットの売却検討 競争激化で売り上げ低迷

2025年11月05日(水)03時12分

米飲食チェーン大手ヤム・ブランズは4日、競争の激化で売り上げが低迷するピザチェーンの「ピザハット」について、戦略的な見直しのため選択肢を検討中だと表明した。写真は英ロンドンで2024年12月撮影(2025年 ロイター/Mina Kim)

Juveria Tabassum

[4日 ロイター] - 米飲食チェーン大手ヤム・ブランズは4日、競争の激化で売り上げが低迷するピザチェーンの「ピザハット」について、戦略的な見直しのため選択肢を検討中だと表明した。クリス・ターナー新最高経営責任者(CEO)は声明で「ピザハットの価値を最大限にするための対策を講じる必要性があることが、業績面から示されている。別の事業展開が効果的かもしれない」と述べ、売却の可能性を含めて検討していることを明らかにした。

ただ、戦略的な見直しを完了する時期は設定しておらず、売却が実現するかどうかの見通しは立っていないとも説明した。

飲食店の値上げやインフレの高止まりを受け、消費者には外食離れの傾向も見られる。ピザは相対的に割安感があり、ピザハットも数ドルのピザなど低価格商品を提供したものの、7四半期連続の減収に沈んでいる。全体の年間営業利益のうち、タコベルの米国事業が36%を占める一方、世界で2万店舗近く展開するピザハットは11%にとどまっている。関係者は「競争が激しい価格環境の中で価値の提案が不十分だったことが不振につながった」と分析していた。

ヤム・ブランズが4日発表した2025年7─9月期決算は、世界の既存店売上高が3%増とLSEGがまとめた予想2.68%増を上回った。1株当たり調整後利益は、予想の1.49ドルに対し、1.58ドル。米国で「タコベル」が堅調だった。

ロイター
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