最新記事
ガジェット

腕時計の中にイヤホン!?「中年向けブランド」から一新、ファーウェイからニッチな高性能スマートウォッチ続々発売

2023年6月21日(水)21時10分
高口康太(ジャーナリスト)

takaguchi20230620huawei_6.jpg

水深100メートルでも使える「究極の」スマートウォッチ、「HUAWEI WATCH Ultimate」

前述の製品以外もそうで、水深100メートルのダイビングに対応した高級スマートウォッチ「HUAWEI WATCH Ultimate(ファーウェイ・ウォッチ・アルティメット)」は機能や質感の高さは素晴らしいが、10万円超えの価格は買い手を選ぶ商品に。


■HUAWEI WATCH Ultimate
※Amazonでも販売中。商品ページはこちら

通常価格:135,080円

サイズ:約48.5mm×約48.5mm×約13.0mm/ディスプレイ:1.5インチLTPO AMOLED 466×466ピクセル/材質:サファイアガラス(ディスプレイ)、非晶質ジルコニウム(ケース)、セラミック(ベゼル&リアケース)/防水:10ATM/センサー:加速度センサー、ジャイロセンサー、光学式心拍センサー、磁気センサー、気圧センサー、温度センサー、深度センサー/対応OS:Android 6.0およびそれ以降、iOS 9.0およびそれ以降/バッテリー持続時間:通常使用の場合約14日間

takaguchi20230620huawei_7.jpg

半開放型なのにノイズキャンセリング機能を備えた「HUAWEI FreeBuds 5」。その便利さはいかに

完全ワイヤレスイヤホン「HUAWEI FreeBuds 5(ファーウェイ・フリーバッツ5)」は装着中でも外の音が聞ける、つまりながら聞きに便利な半開放型だが、そこに無理矢理ノイズキャンセリング機能を載っけている。

耳が密閉されていないのでノイズキャンセリングをかけても外音が消えるようなことはないのであまり意味がないようにも思うが、使って見ると確かにちょっぴり雑音が減るような気もする。ながら聞きしつつも、すこしノイズが減ったらいいなという微妙なニーズに答えているようだ。

正直、ノイズキャンセリング機能は要らなかったようにも思うが、耳たぶにひっかけるような形状は長時間使用しても痛くならないのが長所。数万回のシミュレーションを経て、人間工学を追究した結果のデザインだと発表されていたが、なるほど快適な着け心地だった。

また、地味なところだが、マルチポイント(同時に2台の端末を接続し、音楽再生と電話着信などの対応をシームレスに切り替える機能)がよく出来ているのには感心した。


■HUAWEI FreeBuds 5
※Amazonでも販売中。商品ページはこちら

通常価格:21,800円

サイズ(イヤホン本体):高さ約32.4mm×幅約17.6mm×奥行約22.8mm、重さ約5.4g/カラー:シルバーフロスト、セラミックホワイト/昨日:ダイナミックEQ、アクティブノイズキャンセリング(ANC)、通話ノイズキャンセリング/センサー:加速度センサー、赤外線センサー、ホールセンサー、タッチセンサー/スピーカー:11mmのデュアルマグネットダイナミックドライバーユニット/バッテリー駆動時間:イヤホンで再生する場合(ノイズキャンセリングオフ)約5時間、(ノイズキャンセリングオン)約3.5時間

これらの商品が合わない人も多いだろうが、合う人にはどこまでも刺さる。そうした尖った製品がそろっている。

また、アプリのインストールでは、グーグルプレイストアからではなくファーウェイのアプリストアを使う必要があるのも少し面倒で、使い手を選ぶ要素となっている(iPhoneでは通常のアプリストアからインストール可能)。

そうしたハードル、面倒があっても、刺さる人には刺さるユニークな製品の数々。安心安全のおじさんブランドから大転換したファーウェイは面白い。

[執筆]
高口康太(たかぐち・こうた)
ジャーナリスト、千葉大学客員准教授。1976年生まれ。千葉大学人文社会科学研究科(博士課程)単位取得退学。著書に『幸福な監視国家・中国』(共著、NHK出版新書)、『プロトタイプシティ』(共著、KADOKAWA、2021年大平正芳記念賞特別賞受賞)、『中国「コロナ封じ」の虚実』『中国S級B級論――発展途上と最先端が混在する国』(編著、さくら舎)、『現代中国経営者列伝』(星海社新書)など。


当サイトはAmazonのアソシエイトとして、適格販売により収入を得ています。


あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ベネズエラ情勢巡る「ロシアとの緊張高まり懸念せず」

ビジネス

米11月中古住宅販売、0.5%増の413万戸 高金

ワールド

プーチン氏、和平に向けた譲歩否定 「ボールは欧州と

ビジネス

FRB、追加利下げ「緊急性なし」 これまでの緩和で
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開したAI生成のクリスマス広告に批判殺到
  • 2
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 3
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 4
    おこめ券、なぜここまで評判悪い? 「利益誘導」「ム…
  • 5
    ゆっくりと傾いて、崩壊は一瞬...高さ35mの「自由の…
  • 6
    中国最強空母「福建」の台湾海峡通過は、第一列島線…
  • 7
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 8
    【独占画像】撃墜リスクを引き受ける次世代ドローン…
  • 9
    ロシア、北朝鮮兵への報酬「不払い」疑惑...金正恩が…
  • 10
    中国の次世代ステルス無人機「CH-7」が初飛行。偵察…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 5
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 6
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 9
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 10
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 6
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 7
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 8
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 9
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中