最新記事
映画

ジェームズ・ボンドとエリザベス女王を想起したくなる――豪華キャストで贈るNetflix映画『木曜殺人クラブ』

Great Actors, Thin Script

2025年10月2日(木)17時27分
ローラ・ミラー(スレート誌コラムニスト)
シニア4人組を演じるのは、(左から)ヘレン・ミレン、ベン・キングズレー、ピアース・ブロスナン、セリア・イムリ―

(左から)エリザベス、イブラヒム、ロン、ジョイスは殺人事件の謎に挑む NETFLIXーSLATE

<ベストセラーとなった推理小説をコロンバス監督が映画化。シニア探偵団が奔走する痛快編。ファンサービス満点のセルフパロディも話題に(ネタばれなし・レビュー)>

新作映画『木曜殺人クラブ(原題:The Thursday Murder Club)』(ネットフリックスで配信中)は、シニア4人組が殺人事件を追うミステリーだ。

【動画】クライムコメディ映画『木曜日殺人クラブ』予告編

ある場面で、4人組のうち元スパイのエリザベス(ヘレン・ミレン)と元看護士のジョイス(セリア・イムリー)が警察署を訪れる。これから警察相手に小芝居をすることに、ジョイスはワクワクしっ放し。「私たちって、ドラマに出てくる元気なおばあちゃん探偵みたい」と言う。


「元気なおばあちゃんって、私の前では禁句だから」と、エリザベスは冷たく答える。

だが、英作家リチャード・オスマンの同名小説シリーズを原作に、クリス・コロンバス監督が手掛けた本作は、エリザベスの意向を無視する。

ハリウッド感あふれる作品の名手コロンバスにとって、70代女性の「らしくない」言動で笑いを取る誘惑に抵抗するのは体質的に不可能だ。

例えば、冒頭の警察署前でのやりとりは原作にはない。オスマンにも、高齢者をかわいい存在に押し込める傾向はゼロではないが、よりウイットがあって趣味がいい。

日本企業
スパイス企業の新戦略...エスビー食品が挑む「食のアップサイクル」とは?
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏が閣僚刷新検討 イラン戦争が打撃 選挙控

ワールド

商船三井のLPG船がホルムズ海峡を通過 日本関係2

ワールド

ドバイの米オラクル施設に迎撃破片が落下、負傷者なし

ワールド

トランプ政権による大学への人種データ開示命令を仮差
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
2026年4月 7日号(3/31発売)

国際基準の情報開示や多様な認証制度──本当の「持続可能性」が問われる時代へ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始めた限界
  • 2
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐせ・ワースト1
  • 3
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引、インサイダー疑惑が市場に波紋
  • 4
    イラン戦争は「ハルマゲドンの前兆」か? トランプ…
  • 5
    【写真特集】天山山脈を生きるオオカミハンター
  • 6
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ…
  • 7
    血圧やコレステロール値より重要?死亡リスクを予測…
  • 8
    中国は「アカデミズムの支配」を狙っている? 学術誌…
  • 9
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 10
    初の女性カンタベリー大主教が就任...ウィリアム皇太…
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始めた限界
  • 3
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引、インサイダー疑惑が市場に波紋
  • 4
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が…
  • 5
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 6
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐ…
  • 7
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 8
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 9
    中国がイラン戦争最大の被害者? 習近平の誤った経…
  • 10
    年金は何歳からもらうのが得? 男女で違う「最適な受…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中