「テニスが全てだった」実力派女子選手の人生を変えた「出産」経験...彼女が見据える未来とは
Winning Mentality
タウンゼントは、若い人がテニスという競技に触れ、その腕を磨くための合宿やトレーニングの場所を提供したいと考え、非営利団体の設立に取り組んでいる。
「自分にできる形でテニス界に恩返しがしたい。テニスに関する情報やテニスに触れる機会、そして手本になる存在がいる環境を作りたい。誰でもアクセスでき、自分にもテニスができると実感できる場所。それが何よりも大切だと思うから」
彼女は24歳で妊娠した。それをきっかけに「ものの見方が大きく変わった」そうだ。「自分の中で、人間としての自分の全てが変わっていくような感じ」だったという。
21年3月に出産した息子のアディン・オーブリー・ジョンソンは現在4歳になる。
出産で自分の人生とテニスとの向き合い方が大きく変わり、「それまではテニスが文字どおり自分の人生の全てだったが、今は自分の人生以上に大きな別の何かになったような気がする」そうだ。
ジュニア時代から世界各地を転戦してきたタウンゼントにとって、妊娠中と産後の回復期は「テニスから完全に離れて」生活する初めての経験になった。
それ以前の彼女は肉体的にも精神的にも、移動→練習→試合というサイクルの繰り返しにエネルギーのほぼ全てを注ぎ込んでいた。