「女々しいイメージ」とネット民が怒り心頭...それでも「中国でKポップ全面解禁」の現実味
K-Pop Returning to China?

Kポップの人気グループEPEX。中国公演実現に期待がかかるが MYDAILY/AFLO
<ミサイル配備に端を発した「限韓令」から約10年、トランプ迷走も追い風に中国市場に復活か?>
Kポップアイドルグループの9年ぶりの中国公演が5月末に開催される──
そんなニュースに期待が高まっていたが、直前に「現地の事情によってやむを得ず延期」と発表され、中国と韓国の雪解けの可能性をめぐってさまざまな臆測が飛び交っている。
2016年、アメリカと韓国は北朝鮮の弾道ミサイル計画拡大に対抗する措置として、米軍が開発したミサイル防衛システム「THAAD(高高度防衛ミサイル)」の韓国配備に合意。
これに反発した中国は、Kポップなど韓国文化の流入を制限する「限韓令」を非公式に実施してきた。
だが10年近くが過ぎ、ドナルド・トランプ米大統領の追加関税やヨーロッパと東アジアの安全保障へのコミットメントをめぐる発言が二転三転して疑念を呼ぶなか、中国はアメリカの同盟各国との関係修復に乗り出している。李強(リー・チアン)首相は昨年5月、韓国を訪問。中国首相の訪韓は15年以来9年ぶりだった。
そして今年4月29日、Kポップの男性アイドルグループ「EPEX」が5月31日に福建省で公演を行うと発表されたが、延期に。実現していれば、注目すべき変化になるはずだった。今後の開催日程については検討中だという。
韓国の音楽業界は、この公演が中国の14億人市場における「韓流」復活の起爆剤になることを期待していた。