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「ソフトコア・ポルノ」並みの性的オーラ...あの演技派の好青年俳優が「唐突に」セクシー化した理由

Garfield Goes Sexy

2025年1月29日(水)16時52分
デービッド・マック(ライター)
2024年ゴールデングローブ賞授賞式に登壇したアンドリュー・ガーフィールド

ゴールデングローブ賞授賞式に眼鏡姿で登場 MATT WINKELMEYERーWIREIMAGE/GETTY IMAGES

<俳優としての地位を既に築いているアンドリュー・ガーフィールドの「性的変身」が物語るのは、映画業界の変化と男女間に現れるダブルスタンダード>

米連邦通信委員会は、ポルノの放送規制を緩和したに違いない。1月5日にロサンゼルスで開催されたゴールデングローブ賞の授賞式を見て、そう確信した。コメディー/ミュージカル部門男優賞・女優賞のプレゼンターとして、俳優のケリー・ワシントン(Kerry Washington)とアンドリュー・ガーフィールド(Andrew Garfield)が登場したときだ。

ワシントンが台本どおりに候補者の紹介を始めると、隣に立つガーフィールドは「無音のソフトコア・ポルノ」としか形容しようのないパフォーマンスを見せる。


日焼けしたような色の肌を引き立てる深緑のスーツとシャツ姿で、唇をかみ、意味ありげに目を細める。わざわざかけた眼鏡が、逆バージョンのクラーク・ケントのように、セクシーさを倍増させている。

光沢のあるサテンのシャツの胸元を直して、裸の胸とゴールドのネックレスをさらにのぞかせる瞬間さえあった。

興奮状態で見返していた筆者が、ワシントンのせりふをようやく聞き取れたのは3度目か4度目に見たときだ。

「優れた演技には私たちを魅了する力がある」。ワシントンがそう言っている横で、ガーフィールドは眼鏡をかけ直し、胸元に手をやる。「俳優が役柄に入り込むとき、見る者はその演技に夢中になり、魔法が生まれる。心を奪われ、目をそらすことができなくなってしまう」

ああ、本当にそのとおり。

ゴールデングローブ賞授賞式にプレゼンターとしてケリー・ワシントンと登場した

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