ニュース速報
ワールド

イラン、カタールのエネ拠点攻撃 サウジも標的に ガス田攻撃受け

2026年03月19日(木)07時41分

2009年10月17日、テヘランに掲げられたイラン国旗。REUTERS/Morteza Nikoubazl

Parisa Hafezi Rami Ayyub Maya Gebeily

[ド‌バイ/エルサレム/ベイルート 18日 ロイタ‌ー] - イランは18日、主要ガス田が攻撃されたこと​を受け、湾岸諸国の石油・ガス関連施設を標的にすると警告し、その後⁠カタールのエネルギー拠点​を攻撃、サウジアラビアに向けてミサイルを発射した。

カタールの国営石油大手カタール・エナジーは、エネルギー産業の拠点であるラスラファン工業都市がイランのミサイル攻撃を受けた後、「甚大な被害」⁠があったと報告。サウジアラビアはリヤドに向けて発射された弾道ミサイル4発を迎撃・破壊したほか、同国東⁠部のガス​施設に対するドローン攻撃の試みも阻止したと発表した。

中東紛争が緊迫化しており、世界的なエネルギー供給を巡る前例のない混乱はさらに深まる恐れがある。

ギャバード米国家情報長官は18日、イラン政府は弱体化しているものの、依然として中東地域で米国と同盟国の利益を攻撃する能力を⁠維持しているという認識を示した。

18日に攻撃を受‌けたのはイラン南部ブシェール州サウスパースにある石油関連施設⁠の一⁠部。サウスパースにはイランとカタールにまたがる世界最大級のガス田がある。

イスラエルメディアは、この攻撃が米国の同意を得てイスラエルによって実行されたと広く報じたが、両国とも直ちに責任を認めることは‌なかった。

イランのファルス通信は、ガスタンクと製油所の一​部が‌攻撃を受けたと報じた。⁠同通信は作業員が避難し​たと伝え、国営メディアはその後、現場の火災は鎮火したと報じた。

地域最大の米空軍基地を擁する米国の緊密な同盟国であるカタールは米国の関与には言及せず、イスラエルによる攻撃だと非難し、世界のエネルギー安全保障にリスク‌をもたらす「危険かつ無責任な行為」だと述べた。アラブ首長国連邦(UAE)も、この攻撃を非難した。

イランは18日、サウジア​ラビア、UAE、カタール各地の複数の⁠石油関連施設に対し、数時間以内に攻撃の標的になるとして退避警告を出した。

退避が呼びかけられたのは、サウジのサムレフ製油所とジュベ​イル石油化学コンプレックス、UAEのアルホスン・ガス田、カタールのメサイーイド石油化学コンプレックス、メサイーイド・ホールディング、ラスラファン製油所など。

中東紛争緊迫化を受け、原油先物は上昇した。

ロイター
Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

日経平均は反落で寄り付く、FOMC後の米株急落で 

ワールド

サウジ外相「軍事行動取る権利留保」、イランの攻撃受

ビジネス

1月の機械受注(船舶・電力を除く民需)は前月比-5

ワールド

トランプ政権、中東への米軍追加派遣を検討=関係筋
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:イラン革命防衛隊
特集:イラン革命防衛隊
2026年3月24日号(3/17発売)

イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期スペイン女王は空軍で訓練中、問われる「軍を知る君主」
  • 2
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が発生し既に死者も、感染源は「ナイトクラブ」
  • 3
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 4
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポ…
  • 5
    モジタバの最高指導者就任は国民への「最大の侮辱」.…
  • 6
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する…
  • 7
    ガソリン価格はどこまで上がるのか? 専門家が語る…
  • 8
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 …
  • 9
    観客が撮影...ティモシー・シャラメが「アカデミー賞…
  • 10
    「ネタニヤフの指が6本」はなぜ死亡説につながったの…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期スペイン女王は空軍で訓練中、問われる「軍を知る君主」
  • 3
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が発生し既に死者も、感染源は「ナイトクラブ」
  • 4
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 5
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 6
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 7
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 8
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 9
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 10
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポ…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 6
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 10
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中