イラン、カタールのエネ拠点攻撃 サウジも標的に ガス田攻撃受け
2009年10月17日、テヘランに掲げられたイラン国旗。REUTERS/Morteza Nikoubazl
Parisa Hafezi Rami Ayyub Maya Gebeily
[ドバイ/エルサレム/ベイルート 18日 ロイター] - イランは18日、主要ガス田が攻撃されたことを受け、湾岸諸国の石油・ガス関連施設を標的にすると警告し、その後カタールのエネルギー拠点を攻撃、サウジアラビアに向けてミサイルを発射した。
カタールの国営石油大手カタール・エナジーは、エネルギー産業の拠点であるラスラファン工業都市がイランのミサイル攻撃を受けた後、「甚大な被害」があったと報告。サウジアラビアはリヤドに向けて発射された弾道ミサイル4発を迎撃・破壊したほか、同国東部のガス施設に対するドローン攻撃の試みも阻止したと発表した。
中東紛争が緊迫化しており、世界的なエネルギー供給を巡る前例のない混乱はさらに深まる恐れがある。
ギャバード米国家情報長官は18日、イラン政府は弱体化しているものの、依然として中東地域で米国と同盟国の利益を攻撃する能力を維持しているという認識を示した。
18日に攻撃を受けたのはイラン南部ブシェール州サウスパースにある石油関連施設の一部。サウスパースにはイランとカタールにまたがる世界最大級のガス田がある。
イスラエルメディアは、この攻撃が米国の同意を得てイスラエルによって実行されたと広く報じたが、両国とも直ちに責任を認めることはなかった。
イランのファルス通信は、ガスタンクと製油所の一部が攻撃を受けたと報じた。同通信は作業員が避難したと伝え、国営メディアはその後、現場の火災は鎮火したと報じた。
地域最大の米空軍基地を擁する米国の緊密な同盟国であるカタールは米国の関与には言及せず、イスラエルによる攻撃だと非難し、世界のエネルギー安全保障にリスクをもたらす「危険かつ無責任な行為」だと述べた。アラブ首長国連邦(UAE)も、この攻撃を非難した。
イランは18日、サウジアラビア、UAE、カタール各地の複数の石油関連施設に対し、数時間以内に攻撃の標的になるとして退避警告を出した。
退避が呼びかけられたのは、サウジのサムレフ製油所とジュベイル石油化学コンプレックス、UAEのアルホスン・ガス田、カタールのメサイーイド石油化学コンプレックス、メサイーイド・ホールディング、ラスラファン製油所など。
中東紛争緊迫化を受け、原油先物は上昇した。





