米政権が内航海運に外国船の一時的利用容認、エネルギー危機に切迫感
3月10日、米カリフォルニア州のロサンゼルス港に積まれたコンテナ。REUTERS/Caroline Brehman
Jarrett Renshaw
[ワシントン 18日 ロイター] - トランプ米政権は18日、ジョーンズ法の要件適用を60日間免除する措置を発表した。これにより、外国籍船舶が米国内の港湾間の燃料や肥料、その他製品を輸送することが可能となる。
ジョーンズ法は、米国の海運業保護のために内航海運を自国籍船舶と自国の船員に限定することを定めたもの。
この要件適用免除は極めて異例で、イラン攻撃後に起きたガソリン価格高騰や米農家の肥料入手困難といった問題に対して、トランプ政権があわてて対策を講じている様子がうかがえる。
トランプ政権と与党共和党は、消費者に安い燃料を提供できる環境を守ると長らく訴えてきただけに、エネルギー価格高騰は政治的な打撃が大きい。
今回の措置で、沿岸の石油精製事業者や燃料卸売り事業者らはガソリンや軽油などの輸送手段が拡大する。
米国の精製事業者団体や農業団体などは、この措置を歓迎すると表明している。
ただ専門家からは、エネルギー価格押し下げ効果に懐疑的な声も聞かれる。
オブシディアン・リスク・アドバイザーズのマネジングプリンシパル、ブレット・エリクソン氏は「現時点でわれわれは完全にイランのなすがままであり、イランがホルムズ海峡の船舶航行に対して脅威を与え続ける限り、この状況から抜け出せない」と述べ、ジョーンズ法要件適用免除などの措置では、エネルギー価格に意味のある影響を及ぼすことはできないだろうと予想した。





