「ドジャースの歴史に不可欠...」最強チームが佐々木朗希にほれ込んだ「納得の理由」とは?

“My Journey Is Just About to Begin”

2025年1月28日(火)16時50分
スコット・ミラー(MLB専門スポーツジャーナリスト)

投手を育てる最高の場

ドジャースは他の球団に比べて投手の育て方がうまい。佐々木と同じくウルフが代理人を務めるドジャースの先発投手タイラー・グラスナウは佐々木に、最高の投手になることが重要ならドジャースは「育成面、スカウトによる選手評価の面、その他の面で」他の追随を許さないと助言したそうだ。勝ちたいなら、そして選手として成長したいならドジャースに来い、とも。

昨年、ドジャースの投手陣はけが人が続出して手薄になっていたが、ワールドシリーズではニューヨーク・ヤンキースを破った。そしてその後も積極的な補強をした。


過去2度サイ・ヤング賞を受賞したサンフランシスコ・ジャイアンツのブレイク・スネルとは5年1億8200万ドルの契約を結んだ。故障でポストシーズンを欠場したグラスナウも開幕には間に合いそうだ。有望な若手先発投手のダスティン・メイとトニー・ゴンソリンは、共に故障で24年のシーズンを棒に振ったが、25年には復帰する見込みだ。

若手先発のボビー・ミラーとランドン・ナックも有望だ。3月で37歳になる伝説の左腕クレイトン・カーショウはFA宣言をしているが、ドジャース残留の可能性が高い。

しかし先発ローテーションの華は、やはり日本から来た3人だ。12年総額3億2500万ドルの契約で入団しながら、昨季は右肩の痛みで約3カ月の欠場を強いられた山本由伸、2度目の右肘の手術により昨季は指名打者に専念したが今季は再び投げるはずの大谷翔平、そして佐々木朗希だ。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

日米、80兆円投資で協議体設置へ 医薬品・半導体分

ワールド

モディ氏、来月の国連総会に合わせてトランプ氏と会談

ワールド

南ア失業率、第2四半期は33.2% 2四半期連続上

ビジネス

米中小企業景況感、7月は上昇 不透明感は強まる
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
2025年8月12日/2025年8月19日号(8/ 5発売)

現代日本に息づく戦争と復興と繁栄の時代を、ニューズウィークはこう伝えた

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「長女の苦しみ」は大人になってからも...心理学者が教える「長女症候群」からの抜け出し方
  • 2
    【クイズ】アメリカで最も「盗まれた車種」が判明...気になる1位は?
  • 3
    これぞ「天才の発想」...スーツケース片手に長い階段の前に立つ女性が取った「驚きの行動」にSNSでは称賛の嵐
  • 4
    産油国イラクで、農家が太陽光発電パネルを続々導入…
  • 5
    【徹底解説】エプスタイン事件とは何なのか?...トラ…
  • 6
    「触ったらどうなるか...」列車をストップさせ、乗客…
  • 7
    イラッとすることを言われたとき、「本当に頭のいい…
  • 8
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大…
  • 9
    トランプ「首都に州兵を投入する!」...ワシントンD.…
  • 10
    「古い火力発電所をデータセンターに転換」構想がWin…
  • 1
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を呼びかけ ライオンのエサに
  • 2
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの母子に遭遇したハイカーが見せた「完璧な対応」映像にネット騒然
  • 3
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大ベビー」の姿にSNS震撼「ほぼ幼児では?」
  • 4
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた…
  • 5
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医…
  • 6
    【クイズ】次のうち、「軍用機の保有数」で世界トッ…
  • 7
    職場のメンタル不調の9割を占める「適応障害」とは何…
  • 8
    イラッとすることを言われたとき、「本当に頭のいい…
  • 9
    これぞ「天才の発想」...スーツケース片手に長い階段…
  • 10
    「触ったらどうなるか...」列車をストップさせ、乗客…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 7
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 8
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 9
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた…
  • 10
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中