最新記事
英王室

チャールズ英国王、自身の「不気味」な肖像画を見た瞬間のリアクションが話題...「ショックを受けてる」

Moment King Charles 'Freaked Out' at His Own Portrait Caught on Camera

2024年5月17日(金)20時25分
ジェームズ・クロフォード=スミス
イギリスのチャールズ3世国王

Eliot Blondet / ABACAPRESS.COM-Reuters

<独創的ながら不気味な印象を与えるチャールズ英国王の新たな肖像画を、英各紙は「拘束具のよう」「処刑されるべき」などと批判>

イギリスのチャールズ国王の即位後初めてとなる公式肖像画が、5月14日にロンドンのバッキンガム宮殿で公開された。除幕式では国王が自ら幕を引いたが、肖像画を見た際に一瞬ショックを受けたような反応をしたことが注目を集めている。この肖像画は、背景の色味などに不気味な印象を受ける人も多かったようで、多くの議論を呼んでいる。

■【動画】「ショックを受けてる...」 英チャールズ国王、自身の肖像画を目にした瞬間の「反応と表情」が話題に

肖像画は、国王が2022年にロンドンの同業組合で慈善団体でもあるドレイパーズ・カンパニーのメンバーとして50周年を迎えたことを記念して制作された。肖像画を手がけた画家のジョナサン・ヨーも式典に参加した。

肖像画の制作はチャールズ国王の即位前から始まり、戴冠式後の2023年11月に完成した。国王は2月にがんと診断されたものの、現在は公の場での公務を再開している。

肖像画は、抽象的な背景の赤色が前面ににじみ出ているように描かれ、国王の顔だけが浮き上がって見える。

ヨーによれば、自身がインスパイアされた重要な要素が2つあるという。1つは、国王がウェルシュガーズ(ウェールズ近衛連隊)大佐として着用していた礼服の鮮やかな赤色で、この地位は国王の即位に伴いウィリアム皇太子が引き継いでいる。もう1つは国王自身が提案した「蝶」の存在で、モナークバタフライとも呼ばれるオオカバマダラを肩の上に描いた。

この肖像画はネット上で賛否両論を呼んでおり、チャールズ国王自身も除幕式では一瞬驚いたような反応を見せた。Xに投稿された映像を見ると、国王が肖像画を覆っていた布を引いた瞬間、驚いたように肩を上げ、続いて笑いを浮かべた瞬間が捉えられている。

「拘束具のよう」「処刑されるべき」と英紙も批判

国王の反応は自嘲的なものだったとみられるが、多くのソーシャルメディアユーザーは、国王が肖像画の自分にショックを受けたと解釈しているようだ。

国王の「リアクション」とともに、肖像画自体にも注目が集まっており、称賛と批判の両方の声が上がっている。

英紙テレグラフの美術批評家アラステア・スークは、チャールズ国王の父フィリップ殿下に似ているとし、また絵の中のチャールズが着ている服の高い襟が「拘束具のようにのどを締め付けている」と指摘した。

英紙タイムズの美術批評家ローラ・フリーマンは、ヨーは「(国王の)顔については爵位を与えるに値する」が、「背景については、塔(ロンドン塔)に送られ、悲惨な処刑を待つべきだ」と批判した。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

焦点:闇に隠れるパイロットの精神疾患、操縦免許剥奪

ビジネス

ソフトバンクG、米デジタルインフラ投資企業「デジタ

ビジネス

ネットフリックスのワーナー買収、ハリウッドの労組が

ワールド

米、B型肝炎ワクチンの出生時接種推奨を撤回 ケネデ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺るがす「ブラックウィドウ」とは?
  • 3
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」が追いつかなくなっている状態とは?
  • 4
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 5
    『羅生門』『七人の侍』『用心棒』――黒澤明はどれだ…
  • 6
    左手にゴルフクラブを握ったまま、茂みに向かって...…
  • 7
    「ボタン閉めろ...」元モデルの「密着レギンス×前開…
  • 8
    三船敏郎から岡田准一へ――「デスゲーム」にまで宿る…
  • 9
    仕事が捗る「充電の選び方」──Anker Primeの充電器、…
  • 10
    主食は「放射能」...チェルノブイリ原発事故現場の立…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺るがす「ブラックウィドウ」とは?
  • 3
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」が追いつかなくなっている状態とは?
  • 4
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体…
  • 5
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 6
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 7
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 8
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 9
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 10
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中