最新記事

エンターテインメント

アジア人初の快挙! 『イカゲーム』、エミー賞で監督賞と主演男優賞を受賞

2022年9月13日(火)19時00分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

注目のシーズン2はいつ?

昨年9月に公開された『イカゲーム』は456億ウォンの賞金がかかった謎のサバイバルに参加した人たちが最後の勝者になるために、命をかけて極限のゲームに挑戦する姿を描いた全9話のネットフリックス・オリジナル作品だ。2021年9月17日に配信開始以来、4週間で1億4200万世帯が視聴。日本をはじめ、米国、ブラジル、フランスなど世界94か国で「今日の総合TOP1位」を獲得し当時のネットフリックス史上最大のヒット作となった。

シーズン2については今年6月にネットフリックスのSNSを通じてファン・ドンヒョク監督が制作決定を告げるメッセージを発表したものの、具体的なスケジュールや内容については一切言及されないままとなっていた。

今回のエミー賞2冠獲得でいやが上にもシーズン2への期待が高まるなか、ファン・ドンヒョク監督がエミー賞受賞後の記者懇談会でシーズン2のことも含めて語った。

ファン・ドンヒョク監督は「作品が出てから1年となったが、その間に信じられない出来事が起きた」と切り出した。

彼は「関係者の皆さんには忘れられない一年になったし、そのフィナーレが今回のエミー賞受賞で実現されたようで、意味深い時間になった。実際手ぶらで帰ると淋しくなるが、トロフィーを持って帰ることができて幸せだ」と自賛した。

『イカゲーム』が成功した理由については「初めに企画した時から全世界の観客たちが抵抗なく親しめるように色、象徴、記号などの要素を誰でも直観的に感じられるものなどで準備した。劇中に登場するゲームも言語の壁を越えることのできるもので構成しようとした。そんな部分が観客の共感を得たようだ」と答えた。

作品のメッセージについて問われると「正義の社会が何なのかは分からないが、正義的でない社会は、誰でもいつでも感じることができないか"と"'何が正義か'という悩みをすることも重要だが、'何が正義的でないか?'という問題を提起して悩むことも必要だと思う。この作品はその面で問題を提起する作品だ」と語った。

さらに、「シーズン2で再び賞を受けるなら、作品賞を受賞したい。毎日サクセションに押されたが、可能ならシーズン2で関係者皆が一緒に舞台の上に上がる機会をもちたい。良い作品で戻ってきて、今回の受賞が私達の最後のエミー賞ではないよう努力したい」と抱負を明らかにした。

そして一番気になるシーズン2に関する質問に監督は「多くのことを公開するのは難しい。前作と大きな違いはソン・ギフン(イ・ジョンジェが演じる主人公)という人物がシーズン1では失敗も多く、純真無垢な子供のような姿よりは、慎重なもう少し重い人物として描かれるはずだ。また、違う点があるとすればシーズン1とは違うゲームがたくさん登場しそうだ。期待をして待っていただきたい」と語った。

結局のところシーズン2がいつ、どういう形で戻ってくるのかは明かされなかったが、一つだけはっきりしているのは、またとてつもないサバイバルゲームが私たちファンを楽しませてくれるということだ。

【動画】イ・ジョンジェ、ファン・ドンヒョク監督の受賞スピーチ

【動画】エミー賞受賞俳優の恋人はサムスン会長の元妻

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:イラン攻撃に踏み切ったトランプ氏、外交政

ワールド

イラン情勢、木原官房長官「石油需給に直ちに影響との

ワールド

茂木外相、「核兵器開発は決して許されない」 米攻撃

ワールド

米・イスラエルがイランに大規模攻撃、体制転換視野に
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
2026年3月 3日号(2/25発売)

フィンテックの進化と普及で、金融はもっと高速に、もっとカジュアルに

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力空母保有国へ
  • 2
    「若い連中は私を知らない」...大ヒット映画音楽の作曲家が「惨めでもいいじゃないか」と語る理由
  • 3
    「努力が未来を重くするなら、壊せばいい」──YOSHIKIが語った創作と人生の覚悟
  • 4
    【クイズ】世界で最も「一人旅が危険な国」ランキン…
  • 5
    ウクライナが国産ミサイル「フラミンゴ」でロシア軍…
  • 6
    がん治療の限界を突破する「細菌兵器」は、がんを「…
  • 7
    【クイズ】サメによる襲撃事件が最も多い国はどこ?
  • 8
    トランプがイランを攻撃する日
  • 9
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 10
    今度は「グリンダが主人公」...『ウィキッド』後編の…
  • 1
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 2
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの謎判定に「怒りの鉄拳」、木俣椋真の1980には「ぼやき」も
  • 3
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体には濾過・吸収する力が備わっている
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 6
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 7
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 8
    米国の中国依存が低下、台湾からの輸入が上回る
  • 9
    中国で今まで発見されたことがないような恐竜の化石…
  • 10
    住宅の4~5割が空き家になる地域も......今後30年で…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 9
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 10
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中