最新記事

カルチャー

風変わりでノスタルジック......世界で見つけたウェス・アンダーソン的風景10選

Accidentally Wes Anderson Around the World

2020年10月31日(土)14時30分
キャスリーン・レリハン

ナガシマスパーランド(三重県桑名市)の白いジェットコースター @PAULHILLER/INSTAGRAM

<独特の映像世界そのまま──世界中に実在するアンダーソン的風景を集めたインスタ発のフォトブックが登場>

『グランド・ブダペスト・ホテル』『ダージリン急行』『ムーンライズ・キングダム』。ウェス・アンダーソン監督の映画は、すぐにそれと分かる。風変わりでノスタルジックなパステルカラーのレンズを通して人生を見ているようなイメージだ。

そんな独自の映像世界に魅せられたファンが、アンダーソン作品を彷彿させる実在の風景の写真を投稿するインスタグラムのコミュニティー「accidentallywesanderson」は、110万人以上のフォロワーを獲得。この人気を受けて、フォトブック『アクシデンタリー・ウェス・アンダーソン』も出版された。その一部をここで紹介しよう。

01 郵便局──ランゲル(アラスカ州)

magbooks201030_Anderson1post.jpg

@HEATH_TRAVELS/INSTAGRAM

アンダーソンの頭の中からそのまま出てきたように見えるが、映画のセットではない。ランゲル島の北端に位置するこの町では、郵便物の配達を行っていないこともあり、約2500人の住民はこの郵便局を訪れるのが大好きだ。


02 ロバーツ・コテージ──オーシャンサイド(カリフォルニア州)

magbooks201030_Anderson2.jpg

@PAULFUENTES/INSTAGRAM

過去を表すピンク色は、アンダーソンが映画の中で使う「視覚的言語」の1つ。ヤシの木の並木を背景に三角屋根の貸しバンガローが立ち並ぶこの風景は、古きよき時代のカリフォルニアを思い起こさせる。かつてこの海辺の町では、「オーシャンサイドで生きがいのある人生を」という標語で人々に移住を促していた。


03 ラ・カーサ・ミニマ──ブエノスアイレス(アルゼンチン)

magbooks201030_Anderson3.jpg

@ANDRES.GORI/INSTAGRAM

ブエノスアイレスで最も狭いこの家には、アンダーソン独特のユーモアと奇妙さが感じられる。幅約2.5メートル、奥行約13メートルの家にどうやって人が住めるのか、想像力を働かせて考える必要あり。ガイド付きツアーもあるが、フォトブックには「長時間滞在できるとは思わないほうがいい」と書いてある。


04 ビカのケーブルカー──リスボン(ポルトガル)

magbooks201030_Anderson4.jpg

@JACKSPICERADAMS/INSTAGRAM

リスボンには今も現役で活躍中のケーブルカーが3路線あり、パステルカラーの民家や石畳の通りを行く姿は、アンダーソン映画の1シーンのよう。まるで過去にタイムスリップしたかのような感覚に襲われる。


05 ホテル・オペラ──プラハ(チェコ)

magbook201030_Anderson5.jpg

@VALENTINA_JACKS/INSTAGRAM

第2次大戦期の東欧にあったという設定の「グランド・ブダペスト・ホテル」はアンダーソンの想像の産物だが、そっくりさんに泊まることは可能だ。プラハの「新市街」にあるホテル・オペラは、ピンク色の輝くネオルネサンス様式の正面外観で今も宿泊客を歓迎している。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

韓国大統領、中国国家主席と会談 両国関係「新たな段

ワールド

トランプ氏、対コロンビア軍事作戦を警告 「良い考え

ビジネス

台湾検察、東京エレク現法を追起訴 TSMC機密取得

ビジネス

英消費者向け融資、11月は2年ぶり大幅増 家計需要
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    眠る筋力を覚醒させる技術「ブレーシング」とは?...強さを解放する鍵は「緊張」にあった
  • 2
    アメリカ、中国に台湾圧力停止を求める
  • 3
    2026年の節目に問う 「めぐみの母がうらやましい」── 韓国拉致被害者家族が見る日韓の絶望的な差
  • 4
    中国軍の挑発に口を閉ざす韓国軍の危うい実態 「沈黙…
  • 5
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 6
    野菜売り場は「必ず入り口付近」のスーパーマーケッ…
  • 7
    ベネズエラ攻撃、独裁者拘束、同国を「運営」表明...…
  • 8
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 9
    スペイン首相、アメリカのベネズエラ攻撃を「国際法…
  • 10
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 1
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめる「腸を守る」3つの習慣とは?
  • 2
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチン、その先は袋小路か
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    中国軍の挑発に口を閉ざす韓国軍の危うい実態 「沈黙…
  • 5
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 6
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 7
    眠る筋力を覚醒させる技術「ブレーシング」とは?...…
  • 8
    なぜ筋肉を鍛えても速くならないのか?...スピードの…
  • 9
    「すでに気に入っている」...ジョージアの大臣が来日…
  • 10
    「サイエンス少年ではなかった」 テニス漬けの学生…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中