最新記事

映画

新型コロナウイルスで休業の映画館に代わり脚光 日米韓それぞれのドライブインシアター

2020年4月18日(土)12時50分
ウォリックあずみ(映画配給コーディネイター)

ドライブスルー検査の韓国、ドライブインシアターは?

新型コロナウイルスの感染検査でドライブスルー方式が世界から注目を集めた韓国だが、ドライブインシアターはどうなっているだろうか?

もともと映画好きな国民性である韓国では、現在も全国で20館ほどのドライブインシアターが営業中だ。首都圏にはソウルに1館、京畿道に9館が存在している。

一方、このように従来から営業しているドライブインシアター以外にも、新型コロナウイルスの感染拡大による映画館の営業停止をうけ、各地でドライブインシアターが開催されるようになってきた。京畿道安城市では、4月25日まで毎週金曜日と土曜日に日替わりで映画上映イベントを開催すると発表した。さらにソウル市瑞草区も同じく毎週末ドライブイン上映会を開くという。

その他にも京畿道果川市や慶尙北道盈德郡でも次々とドライブインシアター開催告知が行われている。これらに共通するのは、市民の娯楽のために自治体が率先して上映会を開いている点で、もちろん料金は無料である。入場時には体温確認などのチェックも行われ、更なる感染拡大の予防に十分注意を払っているようだ。

「クルーズ船」ターミナルが映画館に

さらに今月15日には驚きのニュースが報道された。仁川市と仁川港湾公社は、仁川松島のクルーズ船ターミナルに約1億ウォン、仁川港内港1·8埠頭など主要港湾施設に1億5千万ウォンの予算を投じ、数百台規模のドライブインシアターに改装すると発表した。仁川港のクルーズ船ターミナルは、現在新型コロナの感染拡大によるクルーズ船の運行中断で休業状態となっており、使われていない期間にこれを活用して市民に娯楽を提供しようという試みだ。仁川港内港1·8埠頭は本格的な文化複合空間にリニューアルされる予定で、4月中旬以降にオープン予定だという。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米、農場やホテルでの不法移民摘発一時停止 働き手不

ワールド

米連邦最高裁、中立でないとの回答58%=ロイター/

ワールド

イスラエル・イラン攻撃応酬で原油高騰、身構える投資

ワールド

核保有国の軍拡で世界は新たな脅威の時代に、国際平和
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:非婚化する世界
特集:非婚化する世界
2025年6月17日号(6/10発売)

非婚化・少子化の波がアメリカもヨーロッパも襲う。世界の経済や社会福祉、医療はどうなる?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「タンパク質」より「食物繊維」がなぜ重要なのか?...「がん」「栄養」との関係性を管理栄養士が語る
  • 2
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高にかっこいい」とネット絶賛 どんなヘアスタイルに?
  • 3
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波でパニック...中国の輸出規制が直撃する「グローバル自動車産業」
  • 4
    サイコパスの顔ほど「魅力的に見える」?...騙されず…
  • 5
    林原めぐみのブログが「排外主義」と言われてしまう…
  • 6
    メーガン妃とキャサリン妃は「2人で泣き崩れていた」…
  • 7
    若者に大不評の「あの絵文字」...30代以上にはお馴染…
  • 8
    さらばグレタよ...ガザ支援船の活動家、ガザに辿り着…
  • 9
    ハルキウに「ドローン」「ミサイル」「爆弾」の一斉…
  • 10
    構想40年「コッポラの暴走」と話題沸騰...映画『メガ…
  • 1
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 2
    大阪万博は特に外国人の評判が最悪...「デジタル化未満」の残念ジャパンの見本市だ
  • 3
    「セレブのショーはもう終わり」...環境活動家グレタらが乗ったガザ支援船をイスラエルが拿捕
  • 4
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 5
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高に…
  • 6
    ファスティングをすると、なぜ空腹を感じなくなるの…
  • 7
    今こそ「古典的な」ディズニープリンセスに戻るべき…
  • 8
    アメリカは革命前夜の臨界状態、余剰になった高学歴…
  • 9
    右肩の痛みが告げた「ステージ4」からの生還...「生…
  • 10
    脳も体も若返る! 医師が教える「老後を元気に生きる…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 3
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 6
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 7
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 8
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 9
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 10
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中