最新記事
医療

肥満症薬市場は「バイアグラ級」成長へ=ファイザーCEO

2026年1月13日(火)14時40分
米製薬大手ファイザーのアルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)は12日、肥満症治療薬の消費者市場について、同社が1998年に勃起不全薬「バイアグラ」を発売した際の急成長市場に匹敵する規模になるとの見方を示した。写真は昨年1月、ダボス会議で撮影(2026年 ロイター/Yves Herman)

米製薬大手ファイザーのアルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)は12日、肥満症治療薬の消費者市場について、同社が1998年に勃起不全薬「バイアグラ」を発売した際の急成長市場に匹敵する規模になるとの見方を示した。写真は昨年1月、ダボス会議で撮影(2026年 ロイター/Yves Herman)

米製薬大手ファイザーのアルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)は12日、肥満症治療‌薬の消費者市場につ​いて、同社が1998年に勃起不全薬「バイアグラ」を発売した際の急成長市場に匹敵する規模になるとの見方を示した。西部カリフォルニア州サンフランシスコで開催のJP‌モルガン・ヘルスケア会議での発言。

ブーラ氏は、2025年9月に発表した肥満症薬メーカー、米メッツェラの買収交渉時でさえ、肥満症薬を自費で購入する市場がこれほど急速に拡大するとは想定していなかったと述べた。現在、肥満症薬市場は米同業イーライリリーとデンマーク同業ノボノルディスクが優位を占めている。

同​氏は「今や、肥満症薬はバイアグラと⁠ほぼ同様の動きを見せている。償還払いがまったくな‍いにもかかわらず、人々が出費を惜しまず購入している」と述べた。

ファイザーはバイアグラを開発・販売し、現在は大半がジェネリック薬(後発薬)として流通している。2020年にバイ‍アグラのブランド権を管理する事業を分社化‍した‌。

ファイザーは、メッツェラを100億ドル‍で買収して入手した肥満症薬を含む新たな主力薬の開発に取り組む中、2029年まで収益成長の回復は見込めないとしている。

ファイザーはこの日先に、メッツェラの肥満症薬候補について、11月⁠に開始した試験を含め、年内に10件の第3相試験を始める計画を発表した。

ブーラ氏は「わ⁠が社は肥満治療に全力を注‍いでいる。投資も行った。商業化、開発、創薬の各分野で優れた専門知識を持っている」と強調した。

ファイザー​は、主力医薬品の特許切れ、新型コロナウイルス関連事業の売上高減少、米国政府との価格引き下げの約束により、今後数年間は浮き沈みの多い状況が続くとみている。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2025トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ニューズウィーク日本版 総力特集:ベネズエラ攻撃
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年1月20号(1月14日発売)は「総力特集:ベネズエラ攻撃」特集。深夜の精密攻撃で反撃を無力化しマドゥロ大統領拘束に成功したトランプ大統領の本当の狙いは?

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら



事件
ニューズウィーク日本版メンバーシップ登録
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

自然災害の保険損失、25年は1080億ドルに減少=

ビジネス

日経平均は史上最高値、早期解散思惑で「高市トレード

ビジネス

三菱マテリアル、米に資源循環事業部を新設 他社協業

ビジネス

東京センチュリー、米連結子会社がボーイング「737
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:AI兵士の新しい戦争
特集:AI兵士の新しい戦争
2026年1月13日号(1/ 6発売)

ヒューマノイド・ロボット「ファントムMK1」がアメリカの戦場と戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救った...実際の写真を公開、「親の直感を信じて」
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 5
    衛星画像で見る「消し炭」の軍事施設...ベネズエラで…
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    筋力はなぜパワーを必要としないのか?...動きを変え…
  • 8
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 9
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 10
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 5
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 6
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 7
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 8
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 9
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救っ…
  • 10
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 4
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 7
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 8
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 9
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中