才能を「発揮できる人・できない人」を分ける、ただ1つの違いとは? 才能を整理し、生かす方法

2025年12月11日(木)16時08分
flier編集部

転機になったのが「動機付け理論」との出合いです。心理学の専門家と対話するうちに、人が動くプロセスには「欲求→行動→フィードバック」というループがあり、このループがうまく回っていると才能が発揮されるのではないかと考えたんです。

最初に思いついたのは、才能を発揮している条件を「3次元モデル」で可視化すること。X軸は「欲求と行動が一致しているかどうか」、Y軸は「自分の期待通りの結果が得られているかどうか」、そしてZ軸は「社会的評価などの客観的なフィードバックを得られているかどうか」。この3軸が揃った状態が「才能を発揮しているとき」なんですね。


たとえば、「ついつい気を配ってしまう」人が、その行動をとった結果、人から感謝される。こうして似た行動をくり返すうちに才能が磨かれるんです。

そこから、より才能を可視化しやすい形を考えた結果、現在のワークシートが生まれました。最初の「発動条件」は、ハーズバーグの二要因理論をもとにしています。動機付けが働くには、不満を引き起こす衛生要因を解消する必要があります。これは人が悩みやすい4大テーマ、つまり健康、仕事、人間関係、お金です。

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『才能のトリセツ』のワークシート

そのうえで、「欲求」「才能」「才能方程式」「やりたいこと」をこの順に明らかにしていき、才能を整理します。自らの行動の癖を実生活で生かしていただけたら嬉しいです。

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