世界経済「深層」...関税対策で消費財企業にジレンマ、300社のうち90社以上が値上げ表明
フランスの化粧品大手ロレアルは価格調整をまだ実施していないが、ニコラ・イエロニムス最高経営責任者(CEO)は香水やフェイスクリームなどの品ぞろえを見直し、消費者が受け入れられる形での価格引き上げを検討している。イエロニムス氏は「あらゆる選択肢を評価しており、状況が落ち着くのを待っている」と語った。
ロイターの世界関税トラッカーによると、約300社のうち少なくとも92社が貿易紛争の影響に伴う価格の引き上げを発表しており、それらのうち約3分の1が消費財関連企業だ。
他社に比べて価格転嫁がやや実施しやすい高級ブランド企業もある。ハンドバッグ「バーキン」で知られるフランスのエルメスは世界で7%、米国では追加で5%値上げし、関税の影響を完全に顧客に転嫁すると表明している。
ドイツの高級スポーツカーメーカー、ポルシェと英高級車メーカー、アストン・マーティンも7月30日、米国で小幅な値上げを発表した一方、業績予想を下方修正して市場のもろさを露呈した。ポルシェのオリバー・ブルーメCEOは「これは一時的な嵐ではない」と述べた。
玩具メーカーのマテルは5月、米国での一部製品の値上げを発表した。ポール・ルー最高財務責任者(CFO)は先週、値上げを実施済みで、年内にはさらなる値上げは予定していないとして「消費者にとってできるだけ価格を安く保つことが目標だ」と言及した。
アディダスのビョルン・グルデンCEOはアナリストに対して「新製品は既存製品よりも価格を引き上げやすい」と表明した。
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