最新記事
トランプ関税

トランプ関税も恐れぬ「韓国コスメ」...アメリカ市場での勝算は「価格×SNS×カルチャー」

2025年6月9日(月)08時36分

ロイターが業界の幹部や専門家など十数人に取材したところ、セフォラやアルタ・ビューティーからコストコ 、ターゲットまで米国内のさまざまな小売り事業者が韓国コスメのブランドと店舗販売開始に向けた話し合いをしていることが分かった。

韓国のコスメブランドは利益率が相対的に高い事業モデルなので、他国よりも関税の発動に伴う厳しい状況をしのぎやすいともみられている。多くの企業は生産を外部に委託し、コスト抑制に取り組んでいる。


 

世界の国別化粧品輸出高では昨年、韓国がドイツを抜いてフランスと米国に次ぐ第3位に躍り出た。韓国の化粧品生産130億ドル相当の8割は輸出用で、これまでのところは電子商取引(EC)経由が大半を占める。

米国から韓国の首都ソウルを訪れていた25歳の女性は、BTSのファンであり、BTSの影響で韓国コスメ商品への興味が強まったと明かす。韓国最大級の化粧品店チェーン、オリーブ・ヤングの店内で「韓国コスメは整える必要がある部分や肌に的確な効果をもたらしてくれる」と話した。

進む計画

トランプ政権の関税は韓国コスメの対米輸出に不確実性を生み出しているものの、力強い需要が悪影響を和らげてくれるだろう、と複数の企業幹部は口をそろえる。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

トランプ政策に揺れる香港ドル、許容変動幅を上下 金

ビジネス

世界のM&A、5月は前年比19%増の3168億ドル

ビジネス

世界のIPO、5月は前年比27%増の86億ドル=L

ビジネス

中国発ECシーイン、インドで生産強化 1年以内の海
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:韓国新大統領
特集:韓国新大統領
2025年6月10日号(6/ 3発売)

出直し大統領選を制する李在明。「政策なきポピュリスト」の多難な前途

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラドールに涙
  • 2
    ふわふわの「白カビ」に覆われたイチゴを食べても、健康に問題ないのか?
  • 3
    ひとりで浴槽に...雷を怖れたハスキーが選んだ「安全な場所」に涙
  • 4
    猫に育てられたピットブルが「完全に猫化」...ネット…
  • 5
    救いがたいほど「時代錯誤」なロマンス映画...フロー…
  • 6
    コメ価格高騰で放映される連続ドラマ『進次郎の備蓄…
  • 7
    プールサイドで食事中の女性の背後...忍び寄る「恐ろ…
  • 8
    脳も体も若返る! 医師が教える「老後を元気に生きる…
  • 9
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害…
  • 10
    ディズニーの大幅な人員削減に広がる「歓喜の声」...…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 3
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラドールに涙
  • 4
    猫に育てられたピットブルが「完全に猫化」...ネット…
  • 5
    日本の女子を追い込む、自分は「太り過ぎ」という歪…
  • 6
    ウクライナが「真珠湾攻撃」決行!ロシア国内に運び…
  • 7
    ひとりで浴槽に...雷を怖れたハスキーが選んだ「安全…
  • 8
    ペットの居場所に服を置いたら「黄色い点々」がびっ…
  • 9
    50歳を過ぎた女は「全員おばあさん」?...これこそが…
  • 10
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 3
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 6
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 7
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 8
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 9
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 10
    猫に育てられたピットブルが「完全に猫化」...ネット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中