ウーバーは絶体絶命か...テスラの自動運転「ロボタクシー」がいよいよ始動へ、専門家からは「大きな懸念」も
Elon Musk's Robotaxi Threatens Uber
「テスラは限定された地域での、少数の車両による初期展開に向けて、FSDを磨き上げることにかなり注力しているようだ。小規模から始めるのは良い判断だ。運用を拡大する前に、問題を丁寧に修正していく姿勢に期待したい」
ウーバーのダラ・コスロシャヒ(Dara Khosrowshahi)CEOは、今年初めに次のように述べている。
「投資家の間では、自動運転車(AV)がウーバーにとってリスクなのか、それとも巨大なチャンスなのかという議論が自然に生まれている。だが我々は、AV技術開発者、自動車OEM、エコシステム内の他の専門家・技術者と深く関わってきた経験を踏まえ、ウーバーが米国だけで1兆ドル超の市場機会を獲得できるという確信をこれまで以上に強めている」
ウーバーの戦略財務責任者バラジ・クリシュナムルティ(Balaji Krishnamurthy)氏もXにこう投稿している。
「AVによってウーバーは米国だけで1兆ドル超の市場を開拓できると信じている。ただしAV技術の進歩に比べて、商用化の進展ははるかに緩やかになるだろう。以下のような複数の要素が揃う必要がある:人間以上の安全実績(人間レベルでは不十分)、整備された規制(多くの市場ではまだ未成熟)、コスト効率に優れたスケーラブルなハードウェア基盤(大半のOEMは適切なコストや量産ができていない)、そして地上オペレーションの優秀さ――これはまさにウーバーの得意分野だ」
一方、テスラのイーロン・マスクCEOは4月の決算説明会でこう述べている。「私はテスラの将来を非常に楽観視している。テスラの未来は、大規模な自動運転車と大量の自律型ヒューマノイドロボットの導入に本質的に支えられている」
「本当に役に立つ自律型ヒューマノイドロボットと自動運転車を、低コストかつ大規模に製造できる企業の価値は、とてつもないものになる。これこそがテスラの目指すところだ」