最新記事
ビジネス

ウーバーは絶体絶命か...テスラの自動運転「ロボタクシー」がいよいよ始動へ、専門家からは「大きな懸念」も

Elon Musk's Robotaxi Threatens Uber

2025年6月5日(木)14時35分
ヒュー・キャメロン

「テスラは限定された地域での、少数の車両による初期展開に向けて、FSDを磨き上げることにかなり注力しているようだ。小規模から始めるのは良い判断だ。運用を拡大する前に、問題を丁寧に修正していく姿勢に期待したい」

ウーバーのダラ・コスロシャヒ(Dara Khosrowshahi)CEOは、今年初めに次のように述べている。

「投資家の間では、自動運転車(AV)がウーバーにとってリスクなのか、それとも巨大なチャンスなのかという議論が自然に生まれている。だが我々は、AV技術開発者、自動車OEM、エコシステム内の他の専門家・技術者と深く関わってきた経験を踏まえ、ウーバーが米国だけで1兆ドル超の市場機会を獲得できるという確信をこれまで以上に強めている」

ウーバーの戦略財務責任者バラジ・クリシュナムルティ(Balaji Krishnamurthy)氏もXにこう投稿している。

「AVによってウーバーは米国だけで1兆ドル超の市場を開拓できると信じている。ただしAV技術の進歩に比べて、商用化の進展ははるかに緩やかになるだろう。以下のような複数の要素が揃う必要がある:人間以上の安全実績(人間レベルでは不十分)、整備された規制(多くの市場ではまだ未成熟)、コスト効率に優れたスケーラブルなハードウェア基盤(大半のOEMは適切なコストや量産ができていない)、そして地上オペレーションの優秀さ――これはまさにウーバーの得意分野だ」

一方、テスラのイーロン・マスクCEOは4月の決算説明会でこう述べている。「私はテスラの将来を非常に楽観視している。テスラの未来は、大規模な自動運転車と大量の自律型ヒューマノイドロボットの導入に本質的に支えられている」

「本当に役に立つ自律型ヒューマノイドロボットと自動運転車を、低コストかつ大規模に製造できる企業の価値は、とてつもないものになる。これこそがテスラの目指すところだ」

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

アングル:値上げ続きの高級ブランド、トランプ関税で

ワールド

訂正:トランプ氏、「適切な海域」に原潜2隻配備を命

ビジネス

トランプ氏、雇用統計「不正操作」と主張 労働省統計

ビジネス

労働市場巡る懸念が利下げ支持の理由、FRB高官2人
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ関税15%の衝撃
特集:トランプ関税15%の衝撃
2025年8月 5日号(7/29発売)

例外的に低い日本への税率は同盟国への配慮か、ディールの罠か

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    日本人の児童買春ツアーに外務省が異例の警告
  • 3
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿がSNSで話題に、母親は嫌がる娘を「無視」して強行
  • 4
    カムチャツカも東日本もスマトラ島沖も──史上最大級…
  • 5
    【クイズ】2010~20年にかけて、キリスト教徒が「多…
  • 6
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 7
    これはセクハラか、メンタルヘルス問題か?...米ヒー…
  • 8
    枕元に響く「不気味な咀嚼音...」飛び起きた女性が目…
  • 9
    一帯に轟く爆発音...空を横切り、ロシア重要施設に突…
  • 10
    ニューヨークで「レジオネラ症」の感染が拡大...症状…
  • 1
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 2
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 3
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜つくられる
  • 4
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経…
  • 5
    日本人の児童買春ツアーに外務省が異例の警告
  • 6
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 7
    いま玄関に「最悪の来訪者」が...ドアベルカメラから…
  • 8
    中国が強行する「人類史上最大」ダム建設...生態系や…
  • 9
    枕元に響く「不気味な咀嚼音...」飛び起きた女性が目…
  • 10
    【クイズ】1位は韓国...世界で2番目に「出生率が低い…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 3
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 4
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベー…
  • 5
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの…
  • 6
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜…
  • 7
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは…
  • 8
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 9
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップ…
  • 10
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中