「どれくらいの規模で野菜を自給できるか」高齢で病持ちでも畑仕事をやって学んだ農業の知的で人間的な営みの魅力

2024年11月14日(木)16時18分
森永 卓郎 (経済アナリスト、獨協大学経済学部教授)*PRESIDENT Onlineからの転載

スーパーマーケットで買うミニトマトとは異次元の甘みとうま味

私は千葉県印西(いんざい)市のハルディンという会社から、野菜の苗を送ってもらっている。

私はビニールハウスを持っていないので、どんなに頑張っても、プロの苗農家にはかなわない。ハルディンの苗はとてつもなく優秀で、ミニトマトのシュガープラム、ミラクルリッチという品種は、スーパーマーケットで買うミニトマトとは異次元の甘みとうま味を持っている。


収穫の時期も長いので、夏以降、冬の入り口までは、毎朝、収穫が楽しみでならない。

2024年は、そのハルディンの苗を畑仲間たちで分かち合って育てていく予定だ。

ただ、私の体力が落ちてしまって2アールの畑を継続することは難しいので、半分の面積を仲間に託した。彼らは快く引き受けてくれた。

「農業の軽視」がはびこっている

私は、いまはびこっている農業の軽視、あるいは無理解は、大部分の都市住民が農業をやったことがないからだと考えている。

最近は、品種改良が進んで、ベランダのプランターで育てられる背丈の低い野菜苗も販売されるようになった。

ハルディンからは「プランターで栽培できるサツマイモの苗」が登場した。

私は畑があるので、サツマイモをプランターで育てる必要はまったくないのだが、家の庭でやってみようと考えている。

多くの国民が自らの食料を生産するために重要な手段となると思うからだ。

「一億総農民化」は、生きがいの確保とともに、食糧安全保障にもつながる。

敵基地を攻撃するミサイルを買うより、ずっと効果的な政策ではないかと、私は考えている。

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