これで米大統領選と「その後」がさらに理解できる...「アメリカ」をもっと深く知るための本

2024年11月5日(火)18時06分
flier編集部

なぜ、成熟した民主主義は分断を生み出すのか
 著者:渡瀬裕哉
 出版社:すばる舎
 要約を読む

選挙前になると、ニュースなどで「共和党=赤」「民主党=青」と州別に色づけされたアメリカ地図を目にしませんか?


こうして「わかりやすく」色分けすることで市民の分断を促し、本来持っている多様なアイデンティティを剥ぎ取っているのだと、本書は主張します。

成熟した民主主義国家における「アイデンティティの分断」をテーマにした一冊。安易に「ラベリング」することの危険性を指摘し、分断された世界が向かう先についても警鐘を鳴らしています。

グローバル資本主義VSアメリカ人
 著者:篠原匡
 出版社:日経BP
 要約を読む

大統領選挙のたびに争点となるのが「移民政策」。特にメキシコ国境から流れ込む膨大な数の不法移民は社会問題にもなっており、トランプ政権時代には「国境の壁」が建設されました。(後にバイデン政権が中止)

本書は、日経ビジネス副編集長が「国境の町」に自ら出向き、「アメリカのリアルな姿」に迫った渾身のルポ。そこに暮らす人たちの声を拾い、彼らの暮らしぶりを丹念にまとめ上げています。

大富豪や成功した起業家ばかりが注目されがちですが、それはほんの一面に過ぎません。アメリカという国を知るためには、もう一つの面も知る必要があると思わされる一冊です。

キャリア
AI時代の転職こそ「人」の力を──テクノロジーと専門性を備えたLHHのコンサルティング
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ザポリージャ原発、1カ月ぶりに外部電源が復旧

ビジネス

ボルボ・カー、第3四半期利益が予想上回る モデルチ

ワールド

ロンドン証取G、清算部門2割売却 スワップクリア利

ワールド

ゼレンスキー氏、米欧の対ロ制裁を歓迎 停戦実現へ圧
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
2025年10月28日号(10/21発売)

高齢者医療専門家の和田秀樹医師が説く――脳の健康を保ち、認知症を予防する日々の行動と心がけ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 2
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺している動物は?
  • 3
    【2025年最新版】世界航空戦力TOP3...アメリカ・ロシアに続くのは意外な「あの国」!?
  • 4
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 7
    汚物をまき散らすトランプに『トップガン』のミュー…
  • 8
    ハーバードで白熱する楽天の社内公用語英語化をめぐ…
  • 9
    国立大卒業生の外資への就職、その背景にある日本の…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 1
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 2
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 3
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 4
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 5
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 6
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「…
  • 7
    【2025年最新版】世界航空戦力TOP3...アメリカ・ロシ…
  • 8
    日本で外国人から生まれた子どもが過去最多に──人口…
  • 9
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 10
    「認知のゆがみ」とは何なのか...あなたはどのタイプ…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 3
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 4
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 5
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 6
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中