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2027年で製造「禁止」に...蛍光灯がなくなったら一体どうなる? 未来を担う新時代の照明とは

2024年10月25日(金)16時30分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

生産過程でも「環境配慮」を徹底

パナソニックEW社では1つの市場の終焉を新たな時代への転換点として、「環境にやさしいLED」を「環境にやさしく製造する」ための改革も推し進めている。

2012年の発売以来5000万台を出荷している主力のLED器具「iDシリーズ」を製造している新潟工場では、環境配慮型のものづくりを徹底。1973年の操業以来、消費電力の見える化や製造設備の見直しなど地道な活動を続けており、2017年にはグッドファクトリー賞、2018年には省エネ大賞・資源エネルギー庁長官賞を受賞するなど高い評価を受けてきた。

熊澤氏は「大変光栄な賞をいただいておりますが、これに満足することなく、さらなる省エネに向けたプロジェクトを我々は進めてまいります」と、省エネ改革への大きな意欲を見せた。

パナソニックEW社が販売している照明器具

パナソニックEW社が販売している照明器具 Newsweek Japan

2020年度からは省エネ推進のためのプロジェクト体制を整え、重力や自然エネルギーを活用した電力を使わない生産性改善「からくり改善」など独自の取り組みにも力を入れている。

2023年には太陽光発電システムを増強し、CO2排出量を年間1140トン分削減。省エネ・創エネ活動での利益を原資に、再生可能エネルギーの買電やJクレジットの購入を行うことで、2024年度にCO2排出量の実質ゼロ化を成し遂げた。

今後も純水素型燃料電池を導入予定で、事業の使用電力を再エネで完全に賄う「RE100」、さらには新潟工場だけでなくライティング全製造拠点での2030年度のCO2ゼロ化を目指していくという。

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