最新記事

ビジネス

「なめたくなるほど格好いいボタン」...カリスマの言葉にある、人を奮い立たせる力とは?

2023年1月20日(金)11時58分
flier編集部
スティーブ・ジョブズ

pixelfit-iStock

<『ジョブズの生声』『トランスジェンダー問題』『5年で仕事を半分にして、自由を手に入れる』。本の作り手が今イチオシする3冊の本>

各出版社の「これはぜひ推したい!」という本を揃えたコーナー、「出版社のイチオシ」です。フライヤーで要約をご紹介しきれない書籍の中で、各出版社のオススメを記事形式でご紹介します!(この記事は、本の要約サービス「flier(フライヤー)」からの転載です)

◇ ◇ ◇


成功者の「人間らしさ」を感じる生の言葉

スティーブ・ジョブズの生声 本人自らの発言だからこそ見える真実
 編集:ジョージ・ビーム
 翻訳:鷹取孝
 出版社:文響社
(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)

「画面上の押しボタンをかっこよくしたんだ。なめたくなるほどだよ」

スティーブ・ジョブズのこの言葉を読んだとき、衝撃が走りました。この男、ぶっ飛びすぎ!!......と同時にそのカリスマ性に打ちのめされて、こう思いました。

一介の編集者たる私も、果たして担当作品をなめたくなるほどこだわり抜けているか?

みなさんはいかがでしょうか。成果物をなめたくなるほど、仕事を愛せていますか?

この「生声」シリーズは、世界的な成功者たちが自ら発した言葉を、名言、弱音、愚痴、ジョークに至るまで余さず収録した「人間らしさ」が味わえる発言集です。さらに本書は発言日に対応した「時系列」で言葉を紹介しているので、人生のどの状況で発言されたかもわかります。

例えば、ジョブズは冷遇に耐えかねてアップル社を退社し、10年ほどさまざまな事業を行なっていた時期があり、当時はアップル社やマイクロソフト社を批判し、製品作りに対する自身のこだわりを示すような痛快な言葉を多数残しています。ですが、一方では、

「墓場で一番の金持ちになったところで意味はない。(中略)夜、眠りにつく時、我々は素晴らしいことを成し遂げたことを言えること。それが重要だ」

という発言もしています。彼にとっては先行きの見えない時期であったことを思うと、何よりも自身を奮い立たせる言葉だったようにも読み取れ、ぐっとくるものがあります。

このような成功の最中での輝く名言から、日常生活のつぶやき、低迷期の本音までを読めば、きっと今あなたが必要とする言葉に出会えるはずです。

私自身、ジョブズの「生声」に支えられながら、本書を編集しました。同時発刊、アマゾン創業者の「ジェフ・ベゾスの生声」と合わせて、ぜひご一読ください!
(文響社 編集部 麻生麗子)

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

再送-〔アングル〕日銀、柔軟な政策対応の局面 米関

ビジネス

3月完全失業率は2.5%に悪化、有効求人倍率1.2

ビジネス

トランプ氏一族企業のステーブルコイン、アブダビMG

ワールド

EU、対米貿易関係改善へ500億ユーロの輸入増も─
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に高く、女性では反対に既婚の方が高い
  • 2
    マリフアナを合法化した末路とは? 「バラ色の未来が来るはずだったのに...」
  • 3
    タイタニック生存者が残した「不気味な手紙」...何が書かれていた?
  • 4
    ウクライナ戦争は終わらない──ロシアを動かす「100年…
  • 5
    インド北部の「虐殺」が全面「核戦争」に発展するか…
  • 6
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新…
  • 7
    悲しみは時間薬だし、幸せは自分次第だから切り替え…
  • 8
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」では…
  • 9
    クルミで「大腸がんリスク」が大幅に下がる可能性...…
  • 10
    日々、「幸せを実感する」生活は、実はこんなに簡単…
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新研究】
  • 4
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 5
    ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドロ…
  • 6
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に…
  • 7
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 8
    マリフアナを合法化した末路とは? 「バラ色の未来…
  • 9
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 10
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 7
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 9
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 10
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中