最新記事

ファシリテーション

曲者ぞろいの論客を見事にさばく「アベプラの猛獣使い」、議論を成功に導く極意とは

2022年3月3日(木)17時20分
flier編集部
平石直之氏

flier提供

<意見が違う人同士だからこそ生まれる建設的なゴールに向け、議論を壊さず前向きに進行させるファシリテーションの秘訣をテレ朝・平石直之アナに聞く>

※このインタビュー記事は、本の要約サービス「flier(フライヤー)」からの転載です。

「読者が選ぶビジネス書グランプリ2022」でビジネス実務部門賞に選ばれた『超ファシリテーション力』(アスコム、以下「本書」)。たくさんの人が集まる場所には必ずファシリテーションが必要になるとの思いで、著者の平石直之さんはあらゆる人に本書を届けたいという気持ちを語りました。

平石さんは、多くの個性的な論客が登場する「ABEMA Prime」で2019年からキャスターを務め、その名ファシリテーターぶりから「アベプラの猛獣使い」と呼ばれています。その秘密や、人に接するときの思いなどについてうかがいました。

なぜいまファシリテーションなのか

── 受賞おめでとうございます! 今回の受賞の感想をお聞かせください。

平石直之さん(以下、平石):ありがとうございます。 こうして初めて本をつくりましたが、つくる過程の大変さを身を持って味わいました。私も放送業界では長らくつくる側ですが、放送は放送した瞬間に次の制作に向けて動き出せます。一方で本は、手に取ってもらって読んでいただいて初めて、書いた意味が出てくる。私が名著だと思っているもののなかには、本屋さんではもう売られていないものもあります。渾身の一冊は、売る努力、伝える努力があって初めて、忘れられないものになるんですね。だから今回の受賞で、私の本がきちんと届いていることを実感できたのは、とてもうれしいことでした。

それでもまだまだ届けきれていないと考えていますので、きちんと責任をもって、つくることと同等か、それ以上のエネルギーを、届けることに注いでいきたいと思っています。

── この本はファシリテーションを題材にしたものですが、平石さんはファシリテーションをどのようなものだとお考えですか?

平石:私が普段取り組んでいる番組はもちろんのこと、会社という組織に必要なだけでもなく、人が集まる場には必ず求められるスキルだと考えています。

議論はあらゆる場面で生じますが、議論すれば必ずいい結果が生まれるわけではありません。場合によっては決裂して仲が悪くなることもあります。そうならないために、議論の作法は教育においても必要だという声を学校の先生からいただきました。消防士さんからも、チームの力を高めるものとしてこの本を紹介したいというお話をちょうだいしました。

220303fl_bjf03.jpg

『超ファシリテーション力』
 著者:平石直之
 出版社:アスコム
 flierで要約を読む

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

高市首相「首脳外交の基礎固めになった」、外交日程終

ワールド

アングル:米政界の私的チャット流出、トランプ氏の言

ワールド

再送-カナダはヘビー級国家、オンタリオ州首相 ブル

ワールド

北朝鮮、非核化は「夢物語」と反発 中韓首脳会談控え
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 5
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 6
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 7
    【クイズ】12名が死亡...世界で「最も死者数が多い」…
  • 8
    海に響き渡る轟音...「5000頭のアレ」が一斉に大移動…
  • 9
    必要な証拠の95%を確保していたのに...中国のスパイ…
  • 10
    【ロシア】本当に「時代遅れの兵器」か?「冷戦の亡…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」…
  • 6
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 7
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した…
  • 8
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 9
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 10
    熊本、東京、千葉...で相次ぐ懸念 「土地の買収=水…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 8
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 9
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中