最新記事

米中貿易戦争

米中通商交渉、月内の合意署名を視野 閣僚級協議で進展

2019年11月4日(月)12時30分

カドロー米国家経済会議(NEC)委員長は、中国との通商交渉は進展しており、米国は引き続き「第1段階」の通商合意の月内署名を目指していると語った。写真はカドローNEC委員長。9月6日撮影(2019年 ロイター/Joshua Roberts)

米中両国は1日、通商問題を巡る閣僚級の電話協議で進展が得られたことを明らかにし、米当局者は月内に「第1段階」の合意に署名する可能性があるとの見方を示した。

中国商務省は1日、米中の交渉担当者が電話で「真剣かつ建設的」な協議を行い、「原則で一致」したと発表した。

トランプ大統領は米国内で中国の習近平国家主席と合意に署名したいとの考えを示し、アイオワ州で署名する可能性を示した。穀倉地帯のアイオワ州は、2020年の米大統領選で激戦州の1つになる見通しだ。

トランプ氏はホワイトハウスで記者団に対し「中国は合意を強く望んでいる」とした上で、「実現するまで話題にするのは好まないが、多くの進展を遂げている」と語った。

カドロー米国家経済会議(NEC)委員長はこの日、米中交渉官が第1段階の通商合意に向け「大きく前進」したと述べた。

米通商代表部(USTR)も同日、米中の部分貿易協定を巡りライトハイザー代表とムニューシン米財務長官、および中国の劉鶴副首相が電話協議を行い、様々な分野で進展があった上、「懸案事項についても進展中」と発表。引き続き次官級協議を行うとした。

ロス米商務長官も、第1段階の米中通商合意は達成に向けて順調に進んでいるようで、確実ではないものの、署名は今月中旬ごろの公算が大きいと述べた。

カドロー委員長はFOXビジネス・ネットワークとのインタビューで「私は極めて楽観的だ」と指摘。その後、記者団に対し「合意は完了していないが、大きく前進した」と述べた。

12月15日に発動予定の中国製ノートパソコンや玩具などに対する関税については現時点で引き続き検討中とし、発動の可否はトランプ大統領が判断するとした。

また、チリがアジア太平洋経済協力会議(APEC)の開催を断念したものの、米政府は引き続き月内の合意署名を望んでいると言及。「米国は(署名)場所を模索している」とし、APECが予定されていた時期に近いタイミングで行いたいとの意向を示した。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

香港の民主派紙創業者、詐欺の有罪取り消し 高裁が異

ビジネス

HSBCがシンガポール保険事業の売却開始、日本生命

ワールド

トランプ氏関連エプスタイン文書を「隠ぺい」、米民主

ワールド

ローマ教皇、4月にアフリカ4カ国歴訪へ 今年初の外
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
2026年3月 3日号(2/25発売)

フィンテックの進化と普及で、金融はもっと高速に、もっとカジュアルに

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの謎判定に「怒りの鉄拳」、木俣椋真の1980には「ぼやき」も
  • 2
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 3
    最高裁はなぜ「今回は」止めた?...トランプ関税を違憲とした「単純な理由」
  • 4
    3頭のクマがスキー客を猛追...ゲレンデで撮影された…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    【クイズ】サメによる襲撃事件が最も多い国はどこ?
  • 7
    2月末に西の空で起こる珍しい天体現象とは? 「チャ…
  • 8
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 9
    住宅の4~5割が空き家になる地域も......今後30年で…
  • 10
    「IKEAも動いた...」ネグレクトされた子猿パンチと「…
  • 1
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より日本の「100%就職率」を選ぶ若者たち
  • 2
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 3
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 4
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体に…
  • 5
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官…
  • 6
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 7
    海外(特に日本)移住したい中国人が増えている理由.…
  • 8
    100万人が死傷、街には戦場帰りの元囚人兵...出口な…
  • 9
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの…
  • 10
    米国の中国依存が低下、台湾からの輸入が上回る
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 5
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 6
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 9
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中