最新記事
AI兵器

米政府、AI企業アンソロピックに「戦争協力」の最後通牒。自律型殺傷兵器への分岐点

Pentagon’s AI Ultimatum Is a Warning Shot—at America

2026年2月26日(木)14時11分
本誌米国版編集部
ヘグセス米国防長官

このままではAI「使い放題」の中国に負ける、との危機感も。ヘグセス米国防長官(2月5日、ワシントン)REUTERS/Al Drago

<「自律型殺傷兵器には使わせない」という理想を掲げてきたAI企業の倫理は踏み潰されるのか>

2018年4月、グーグルの従業員数千人が、米国防総省のAI活用計画「プロジェクト・メイブン」に関する率直な社内書簡を回覧した。「グーグルは戦争ビジネスに関与すべきではない」と書かれており、動画映像を「解釈」するための機械学習への取り組みは「ドローン攻撃の標的精度を向上させうる」と指摘、同社に「戦争技術」から手を引くよう求めた。

それから8年後、米政府はもはやシリコンバレーに「戦争技術」に関わる意思があるか否かを尋ねはしない。選択の余地はない、という姿勢だ。

ロイターは2月24日、AIモデル「クロード」を開発するAIスタートアップ企業のアンソロピックが、国防総省との会合後も「軍事目的のためにAI技術の利用制限を緩和する意図はない」と語った、と報じた。アンソロピックは「自立型兵器」や「大量監視」への自社AIの活用をレッドライン(譲れない一線)としてきた。

だがピート・ヘグセス国防長官はこの会合で、アンソロピックに最後通告を突き付けた。27日午後5時までに政府の「すべての合法的目的」を受け入れなければ、「抜本的措置」に訴える、というのだ。

日本企業
スパイス企業の新戦略...エスビー食品が挑む「食のアップサイクル」とは?
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米豪・フィリピン、南シナ海で合同軍事演習 今年2回

ワールド

台湾総統、エスワティニを来週訪問へ アフリカ唯一の

ビジネス

午前の日経平均は反落、一時600円超安 中東情勢不

ビジネス

金融政策の具体的手法、日銀に委ねられるべき=木原官
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプの大誤算
特集:トランプの大誤算
2026年4月14日号(4/ 7発売)

国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【銘柄】イラン情勢で「任天堂」が急落 不確実な相場で人気の優良株から売られる落とし穴
  • 2
    新しいアメリカンドリームは「国外移住」...5人に1人が海外を希望する時代
  • 3
    停戦合意後もレバノン猛攻を続けるイスラエル、「国防軍は崩壊寸前」
  • 4
    健康を守るはずのサプリが癌細胞を助ける? 思いがけ…
  • 5
    【銘柄】イラン情勢で一躍脚光の「NEC」 防衛・宇宙…
  • 6
    中国がイラン戦争一時停戦の裏で大笑い...一時停戦に…
  • 7
    「仕事ができる人」になる、ただ1つの条件...「頑張…
  • 8
    日本は「イノベーションのやり方」を忘れた...ホンダ…
  • 9
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文…
  • 10
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの…
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 3
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収される...潜水艦の重要ルートで一体何をしていた?
  • 4
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで…
  • 5
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 6
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 7
    撃墜された米国機から財布やID回収か、イラン側が拡…
  • 8
    停戦合意後もレバノン猛攻を続けるイスラエル、「国…
  • 9
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポ…
  • 10
    中国がイラン戦争一時停戦の裏で大笑い...一時停戦に…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収され…
  • 7
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 8
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 9
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
  • 10
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中