最新記事

中国経済

中国が銀行・保険・証券監督当局の統合を検討、英国モデルに

各規制当局間の連携不足が夏場の株価急落の混乱を拡大

2015年11月18日(水)11時28分

11月17日、中国政府は夏場の株価急落について、当局間の連携に問題があったとして、銀行・保険・証券市場を管轄する規制当局の統合を検討している。写真は北京の証券会社、16日撮影(2015年 ロイター/Li Sanxian)

 中国政府は夏場の株価急落について、当局間の連携に問題があったとして、銀行・保険・証券市場を管轄する規制当局の統合を検討している。関係筋がロイターに明らかにした。

 中国の株式市場は6月の半ばから8月にかけて4割以上下落し、政府は混乱の拡大を防ぐために異例の措置を取らざるを得なくなった。

 関係筋によると、政策対応で当局間の調整が不十分だったことを踏まえ、政府首脳は3つの規制当局の統合に向けて協議を開始した。

 株式市場の混乱を受けて業界の内部関係者は、数カ月以内に規制組織の大幅な改革が行われると予想していた。関係者がロイターに明らかにしたところによると、中国政府は既に中国証券監督管理委員会(証監会、CSRC)の肖鋼委員長の後任について人選を始めたという。

 3つの規制機関はCSRCのほか、中国銀行業監督管理委員会(CBRC)、中国保険監督管理委員会(保監会、CIRC)。

 3機関からのコメントは得られていない。

 規制当局上層部の関係者によると、中国政府は規制の枠組みのモデルとして英国に注目している。英国は金融危機後にイングランド銀行(中央銀行、BOE)の金融システムに対する監督権限を拡大した。将来の銀行破綻を回避したいとの期待もあった。

 ただ、中国人民銀行(PBOC)が新たな規制機関の一部に含まれるかどうかは不明だ。

 現在は3機関がそれぞれ独立して運営しており、いずれも内閣に相当する国務院に直属している。

 コメルツ銀行(シンガポール)のエコノミスト、Zhou Hao氏は「証券会社と保険会社と資産運用会社を区別するのは非常に難しいが、異なる規制の傘の下に置かれ、別々の規制対象になっている。これが多くの重複につながっている」と話した。

 

[上海/北京 17日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2015トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ミネソタ州に兵士1500人派遣も、国防総省が準備命

ワールド

EUとメルコスルがFTAに署名、25年間にわたる交

ワールド

トランプ氏、各国に10億ドル拠出要求 新国際機関構

ワールド

米政権、ベネズエラ内相と接触 マドゥロ氏拘束前から
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
2026年1月20日号(1/14発売)

深夜の精密攻撃でマドゥロ大統領拘束に成功したトランプ米大統領の本当の狙いは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向」語る中、途方に暮れる個人旅行者たち
  • 2
    【銘柄】「住友金属鉱山」の株価が急上昇...銅の高騰に地政学リスク、その圧倒的な強みとは?
  • 3
    ピラミッドよりも昔なのに...湖底で見つかった古代の船が明かす、古代の人々の「超技術」
  • 4
    世界最大の埋蔵量でも「儲からない」? 米石油大手が…
  • 5
    中国のインフラ建設にインドが反発、ヒマラヤ奥地で…
  • 6
    DNAが「全て」ではなかった...親の「後天的な特徴」…
  • 7
    シャーロット英王女、「カリスマ的な貫禄」を見せつ…
  • 8
    上野公園「トイレ騒動」に見る、日本のトイレが「世…
  • 9
    鉛筆やフォークを持てない、1人でトイレにも行けない…
  • 10
    AIがついに人類に「牙をむいた」...中国系組織の「サ…
  • 1
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率が低い」のはどこ?
  • 2
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    上野公園「トイレ騒動」に見る、日本のトイレが「世界一危険」な理由
  • 4
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 5
    世界初で日本独自、南鳥島沖で始まるレアアース泥試…
  • 6
    正気を失った?──トランプ、エプスタイン疑惑につい…
  • 7
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救っ…
  • 8
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 9
    「高額すぎる...」ポケモンとレゴのコラボ商品に広が…
  • 10
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 8
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 9
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 10
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中