- HOME
- コラム
- プリンストン発 日本/アメリカ 新時代
- 双方の副大統領候補がともに「条件クリア」を証明した…
双方の副大統領候補がともに「条件クリア」を証明したテレビ討論
サンディエゴの飲食店のテラス席でモニターに映し出された7日のテレビ討論会 Mile Blake-REUTERS
<バイデンの立ち位置を忠実に代弁したハリスと、中途半端なトランプ擁護に終始したペンス>
10月7日(水)、副大統領候補テレビ討論がユタ州のソルトレイクシティーで行われました。今回は史上最悪と言われた大統領候補の第1回討論とは違って、発言妨害や罵倒合戦はなく整然と進行しました。発言時間をオーバーしたり、都合の悪い質問についてすり替えを行ったりすることは結構ありましたが、とにかく90分間、まともな議論として進行したのは9月29日の第1回大統領テレビ討論とは大違いでした。
ペンス副大統領の場合は、トランプ大統領が病身ですし、ハリス候補の場合はバイデン候補が高齢ということで、両候補ともに、「いつでも大統領に昇格できる」資質を期待されているわけですが、今回の討論を通じてその条件をクリアしているという証明はされたと言って良いと思います。
特に強く印象に残ったのは、ハリス候補が90分の討論を通じて一貫して「バイデンはこうする」とか「ジョーはこう考えている」という言い方で、バイデン候補の立場を忠実に代弁し、当選した場合の新政権の方向性を示していたことでした。一方で、ペンス副大統領には、トランプ闘病という事態を受けて、ペンス主導による共和党本流との連携路線などが見えるかとも思ったのですが、そうした言動はなく、やや中途半端なトランプ擁護の言動が目立っていました。
今回のテレビ討論は「引き分け」
この点も含めて、今回の副大統領討論は基本的に想定内に終わり、勝負ということでは「未決定層の投票行動を変えるには至らなかった」つまりは引き分けということだと思います。
そこで改めて、10月15日に予定されている第2回大統領選テレビ討論が注目されることとなりました。この大統領候補同士の第2回の討論については、実は現時点では開催が決まっていません。というのは、事前に両陣営も加わって決定していたルールでは、テレビ討論の72時間前にPCR陰性を証明できなければ候補は参加できないというルールになっているからです。
自分は健康になったと自信満々の大統領ですが、少なくとも10月2日には血中酸素濃度が下降、発熱もあり、酸素吸入もしたという大統領がそんなに簡単に陰性になるとは思えません。そこで、バイデン陣営は「リモートでの開催」を提案しているのですが、大統領はこれを拒否しています。
ロス山火事で崩壊の危機、どうなるアメリカの火災保険 2025.01.15
日鉄はUSスチール買収禁止に対して正々堂々、訴訟で勝負すればいい 2025.01.08
日本企業の国内軽視が招いた1人当たりGDPの凋落 2024.12.25
日産とホンダの経営統合と日本経済の空洞化を考える 2024.12.18
医療保険CEO銃殺事件が映すアメリカの現在 2024.12.11
二期目のトランプと「現実世界」を繋ぐのは誰か? 2024.12.04
日本とアメリカの現状否定票、その共通点と相違点 2024.11.27
-
港区 営業アシスタント「海外ネットワークを持つ外資系総合商社」フレックス/残業月10h/年休120日
コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド
- 東京都
- 年収500万円~550万円
- 正社員
-
一般事務/メーカー 残業なし/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
貿易事務/流通関連 駅チカ/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
経験5年必須/プリセールス/年商250億円企業/リモート可/外資系企業
SAI DIGITAL株式会社
- 東京都
- 年収400万円~750万円
- 正社員