- HOME
- コラム
- プリンストン発 日本/アメリカ 新時代
- オバマが「無料化」を提案したコミュニティ・カレッジ…
オバマが「無料化」を提案したコミュニティ・カレッジとは?
今週20日の晩にオバマ大統領は「年頭一般教書演説」を上下両院合同議会で行いました。年に一度の「施政方針演説」ですが、今回は昨年11月に中間選挙で大敗を喫した直後であるにも関わらず、好景気に湧く国内のムードを反映して、強気かつパワフルな演説を披露しています。久々にオバマ節復活というところです。
演説の政策面での目玉は、格差是正策です。この政策に関しては、富裕層への課税強化など議会の多数を握る共和党の嫌がる内容が多く、実現の可能性は高くはないのですが、その格差是正策の中で特に目を引くのは「コミュニティ・カレッジ」を無料化するという部分です。
アメリカの大学教育に関しては、アイビーリーグを頂点としたエリート教育が注目されていますが、こうした頂点だけ見れば「アメリカは能力主義の競争社会」というイメージばかりが強調されてしまいます。
ですがその一方で、この「コミュニティ・カレッジ」という制度が象徴するような、「格差是正」そして「人生のセカンドチャンス」を与えるための制度があることも、アメリカの教育システムの一面に他なりません。
アメリカの大学は高額なので、卒業すると借金ばかりが残る、だから「貧困大国」だなどという議論もありますが、それは極端な一面に過ぎないことが、このコミュニティ・カレッジを見れば浮かび上がってくるのです。
コミュニティ・カレッジというのは、1950年代ぐらいまでは「ジュニア・カレッジ」と呼ばれる2年制の短期大学でした。教育内容はオフィスワークや工場労働などに必要な職業知識で、卒業すると「アソシエイト・ディグリー」つまり短大卒の資格が与えられて就職していくという流れだったのです。
ですが60年代以降、アメリカが成熟社会化して、いわゆる「単純労働」が減少する一方で、高度な頭脳労働が大きな労働市場を形成して「コミュニティ・カレッジ」は独特の進化を遂げて行きました。
被爆80年の今、真剣に議論しなければならないこと 2025.08.06
戦後80年に必要な3つのメッセージを考える 2025.07.30
参院選が引き起こした3つの重たい事実 2025.07.23
さらに複雑化したニューヨーク市長選の対立構図 2025.07.16
アメリカの保守派はどうして温暖化理論を信じないのか? 2025.07.09
熱中症対策の決定打が、どうして日本では普及しないのか? 2025.07.02
トランプのイラン空爆と、米民主党のさらなる左傾化 2025.06.26
-
経理・財務/スタッフ/経験者歓迎/20~40代活躍中/マネジメント業務あり,外資系企業,英語使用,土日・祝日休み,残業月20時間以内,フレックスタイム制
サンテックパワージャパン株式会社
- 東京都
- 年収600万円~750万円
- 正社員
-
経理・財務/スタッフ/経験者歓迎/20~40代活躍中/外資系企業,英語使用,残業月20時間以内,育休・産休実績あり,資格取得支援
Mazars Japan株式会社
- 東京都
- 年収360万円~480万円
- 正社員
-
経理・財務/マネージャー候補/経験者歓迎/20~40代活躍中/外資系企業,英語使用,株式公開準備,ベンチャー企業,海外勤務あり,土日・祝日休み
A'alda Japan株式会社
- 東京都
- 年収700万円~900万円
- 正社員
-
人事・総務/マネージャー候補/経験者歓迎/20~40代活躍中/マネジメント業務あり,外資系企業,英語使用,土日・祝日休み
FINX Japan株式会社
- 東京都
- 年収700万円~1,100万円
- 正社員