プレスリリース

城崎温泉街の車の交通量を半減させる「交通社会実験」を11月13日(木)から16日(日)に実施

2025年10月28日(火)15時30分
城崎温泉交通社会実験実行委員会(事務局:株式会社湯のまち城崎)は、安全で安心してそぞろ歩きができる将来のまちづくりを、官民で協働しながら検討するための社会実験を行います。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/552958/LL_img_552958_1.jpeg
そぞろ歩き優先の道路空間

年間宿泊客数52万人・来訪者数22万人で、合計74万人(2024年)が訪れる兵庫県豊岡市城崎温泉。木造建築の立ち並ぶ温泉街の6つの外湯を浴衣でめぐる日本らしい情緒があり、近年は外国人旅行客にも人気のある関西有数の温泉宿泊地です。

このたびの社会実験について、具体的には秋の行楽シーズン中の4日間、臨時駐車場を温泉街の外・城崎大橋の東に設置し、温泉街に入る車の通行量を約5,000台/日から模擬的に半分程度へ減らした状態を作り出します。そして、温泉街中心部の一部道路区間(全長合計840m)に歩行者天国化する時間帯を設け、観光客や宿泊客が温泉街をより楽しく歩ける状況にします。
同時に、臨時駐車場を起点とした温泉街の無料循環バスを運行。車両を減らして歩行者が増加した状況での車両交通動向や道路空間の利用状況を調査してデータを収集。温泉街の外側に2033年頃の整備完成を目指して来年度着工予定の「(仮称)桃島バイパス」整備後の道路空間や道路交通ルール、空間づくり計画やまちづくりの仕組みなどを検討していきます。

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/552958/LL_img_552958_4.png
社会実験実験概要図

温泉街では中心部の宿泊客のみならず、旅館や商店の関連車両、地元住民の車両も一部通行制限を行いつつ、荷捌き場や代替駐車場を設置。中心部の車両通行量の削減や車の横付け制限を行い、安全確保やそぞろ歩き中心のまちづくりのあり方をまちぐるみで協力しながら探っていきます。
地元まちづくり組織(城崎温泉観光協会・まちづくり会社 湯のまち城崎)が中心となり、豊岡市や兵庫県の協力を得て、これまで2年かけて勉強会や事前調査を行って準備してきました。このたび、国(国土交通省道路局)の支援も受けて実行委員会(実行委員長:出口敦/東京大学大学院教授)を組織し、官民協働で取り組みを行います。

当日は、歩行者天国化した道路空間で、情緒ある柳並木のある大谿川(おおたにがわ)に面したハイカウンターや、そぞろ歩き途中で寛ぐためのベンチ(畳什器)も設置。路上パフォーマンスやキッチンカー企画も準備中で、安心してそぞろ歩きしつつ、まち全体でより楽しく過ごせる実験を目指しています。
実施は令和7年(2025年)11月13日(木)午前8時から、同11月16日(日)午後10時まで。いつもよりも少しゆったり温泉街で、たっぷり時間を過ごしてもらえると幸いです。


○実施主体
城崎温泉交通社会実験実行委員会

○実施体制
主に下記の組織を中心に構成された実行委員会により、実施運営を行う。
豊岡市・城崎温泉観光協会、城崎温泉旅館協同組合、株式会社湯のまち城崎、北但大震災復興100年記念プロジェクト実行委員会、城崎商工会、湯島財産区、城崎地区町内会長会、小中学校PTAほか

○事務局
豊岡市建設課
株式会社湯のまち城崎

○協力専門研究機関等
・東京大学大学院新領域創成科学研究科 空間計画研究室(出口敦教授・井桁由貴特任助教)
・中央大学理工学部都市環境学科 都市空間デザイン研究室(三浦詩乃准教授)

○調査及び支援協力(行政)
国土交通省道路局(社会実験補助採択)
国土交通省近畿地方整備局豊岡河川国道事務所(実施支援)
兵庫県但馬県民局豊岡土木事務所(調査協力・実施支援)


詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press
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