仏ダノン、第3四半期売上高が予想上回る 中国が好調

　１０月２８日、仏食品大手ダノンが発表した第３・四半期決算は、既存事業の売上高が前年同期比４．８％増の６８億７６００万ユーロ（８０億２０００万ドル）と、市場予想を上回った。パリ近郊で４月１４日撮影（２０２５年　ロイター/Stephanie Lecocq）

Dominique Vidalon

[パリ ２８日 ロイター] - 仏食品大手ダノンが２８日発表した第３・四半期決算は、既存事業の売上高が前年同期比４．８％増の６８億７６００万ユーロ（８０億２０００万ドル）と、市場予想を上回った。

同社がまとめたアナリスト予想の４．３％増を上回った。中国で粉ミルクや医療栄養製品への需要が強く、米国市場でのコーヒークリーマーの低迷をおおむね相殺した。

通期見通しについては、中期目標である既存事業売上高の３─５％成長に沿うとした。営業利益からその他の営業収益・費用を除いた経常営業利益は売上高よりも速いペースで成長するとの見方を改めて示した。

第３・四半期の地域別既存事業売上高では、中国・北アジア・オセアニアが好調で、前年同期比１３．８％増加した。欧州は２．６％増加した。ミネラルウォーター「エビアン」や高タンパク質の機能性乳製品の販売が伸びた。一方、北米は鈍化し１．５％の増収にとどまった