プレスリリース

IPG Automotive、ユーロNCAP 2026年プロトコルに対応したUTAC Scoring Set Europe 2026を発表

2025年06月18日(水)09時30分
自動車業界が自動化・安全性・規制遵守の加速に向かう中、正確かつ効率的なテストソリューションへの需要がかつてないほど高まっています。こうした背景を受け、バーチャル・テスト・ドライビングのグローバルリーダーであるIPG Automotiveは、ユーロNCAP 2026年ADAS機能評価プロトコルに対応した最先端のバーチャルテストスイート「UTAC Scoring Set Europe 2026」を発表しました。UTAC社との強力なパートナーシップによって生まれたこのソリューションは、車両開発現場に"未来の安全基準"をいち早くもたらし、より高精度・高速・高信頼で先進運転支援システム(ADAS)の開発・試験を行うことを可能にします。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/438676/LL_img_438676_1.jpg
UTAC Scoring Set Europe 2026

【革新を牽引する戦略的パートナーシップ】
ユーロNCAPの2026年プロトコルでは、総合的に検証しなければならない試験・評価結果数は非常に膨大になることが見込まれています。IPG Automotiveは、ユーロNCAP認証試験機関として実績を持つUTAC社との戦略的パートナーシップ締結により、この新しいプロトコルに早期に対応し、開発を進めてきました。両社の長年にわたる車両試験とシミュレーションの専門知識を結集し、技術的に先進的でありながら、現実の安全要件に深く適合したソリューションを実現しています。

UTAC Scoring Set Europe 2026の最大の特長の一つは、ユーロNCAP 2026年プロトコルに基づくバーチャル試験への早期アクセスです。これにより、開発チームは最新の安全基準に先行してシステムを適合させ、重要な知見を得て規制変更に迅速に対応できます。UTAC Scoring Set Europe 2026には、2026年プロトコル独自の標準および拡張バリエーションを含む全ての詳細な試験シナリオが含まれています。

CarMakerシミュレーションプラットフォームを基盤とし、幅広い条件下で信頼性の高いバーチャル試験を実現。UTAC社の専門家による検証済みの事前定義シナリオと自動スコアリングロジックを統合し、現実の試験手順と整合した使いやすさを提供します。

エンジニアや開発者は、既存のワークフローに本ツールをシームレスに統合し、車両性能の事前評価や安全上の重要課題の早期発見、コストと時間のかかる実車での試験の削減が可能です。


【主な特長とメリット】
● UTAC社による検証:ユーロNCAP基準への信頼性と適合性を保証
● 試験自動化・クラウド対応:ローカルでのMIL(Model-in-the-Loop)/SIL(Software-in-the-Loop)/HIL(Hardware-in-the-Loop)試験から大規模なクラウド自動化まで対応し、開発サイクルを大幅に短縮
● UTACスコア:ユーロNCAP 2026年プロトコルに基づく評価スコアを事前算出し、システム性能を色分けで迅速に可視化
● 堅牢性と信頼性:ユーロNCAPの高まる堅牢性要求に対応し、バーチャル試験結果を実車検証で裏付け

バーチャル試験は、コスト効率とスケーラビリティを両立した車両開発手法です。UTAC Scoring Setの導入により、自動車メーカーは以下を実現できます。

● ADAS/自動運転開発の効率化
● 機能性能の検証を前倒しし、開発期間を短縮
● 進化する規制基準への迅速な対応
● 検証済みシミュレーション結果とバーチャルスコアリングによる高い信頼性


【対象ユーザー】
● 開発スピードを重視するADAS/自動運転ソフトウェア開発者
● 包括的な試験カバレッジを求めるソフトウェア・テストエンジニア
● システム統合・検証に注力するアプリケーションエンジニア
● ユーロNCAP要件を効率的に満たしたい自動車メーカーおよびサプライヤー

UTAC Scoring Setは単なる技術ツールにとどまらず、IPG AutomotiveとUTAC社が協力し、モビリティの安全性向上を目指す共通ビジョンを体現しています。インテリジェントかつ自動化された車両が主流となる未来に向け、UTAC Scoring Set Europe 2026のようなツールは、イノベーションと安全性の両立に不可欠です。


【IPG Automotiveについて】
IPG Automotiveはバーチャル・テスト・ドライビング技術の世界的なリーダーとして、車両開発のための革新的なシミュレーションソリューションを開発しています。シームレスなテストを実現するソフトウェアとハードウェア製品は、Proof-of-Conceptから検証、リリースまですべての開発プロセス全体を通じて活用できます。IPG Automotiveのバーチャルプロトタイピング技術は、自動車システムズエンジニアリングアプローチを促進し、すべてのエンジニアがバーチャル車両全体で新しいシステムの開発、テスト、検証を行うことができます。

IPG Automotiveは、バーチャル開発手法を自動運転車、ADAS、パワートレインおよびビークル・ダイナミクスに適用する分野におけるエキスパートとして、世界中のお客様やパートナーと共に、開発プロセスの効率を大きく向上させるシミュレーション技術の開発をリードしています。

道路上の実走行テストを補完するものとして、バーチャルの世界で実走行を実施することで、IPG Automotiveは、技術の進歩に大いに貢献し、快適性、安全性、経済性、環境への配慮の面において、明日のモビリティを形作ることに大きく貢献しています。

IPG Automotiveは、ドイツ・カールスルーエの本社に加え、ブラウンシュヴァイク、フランクフルト、シュトゥットガルト、ミュンヘン、また国外拠点として中国、フランス、インド、日本、韓国、スウェーデン、英国、米国にて、お客様やパートナーのために革新的な開発サービスを提供しています。

IPG Automotive株式会社(IPG Automotive K.K.)は、ドイツIPG Automotive GmbHの日本法人です。初の海外拠点として2014年に設立され、日本での自動車開発用シミュレーション・ソフトウェアの販売とそれに関連するエンジニアリングのサポートを行っています。
詳細は https://www.ipg-automotive.com/jp をご覧ください。


【UTAC社について】
UTAC社は、1924年以来、モビリティ業界の最前線に立ち、安全でクリーンな未来に向けて進化を続けています。車両を市場に投入するための幅広いサービスを提供しています。グローバルな存在感と信頼できる専門家チームを持つUTAC社は、モビリティの未来を形作り続けています。機敏なサービスを提供することで、モビリティ業界を新たなフロンティアへと導くという使命を果たすことを目指しています。


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プレスリリース提供元:@Press
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