プレスリリース

大規模災害時の遺体安置問題に革命!たつみ工業が挑む新領域、移動可能な遺体安置冷蔵庫「おくりこコンテナ」発表

2025年05月21日(水)13時30分
たつみ工業株式会社(代表取締役:岩根 弘幸、本社:神奈川県川崎市)は、首都圏のコンビニ冷蔵庫市場で約8割のシェアを誇り、業務用プレハブ冷蔵庫の製造・施工に特化した企業です。コンビニ冷蔵庫と並びご遺体安置冷蔵庫「おくりこ」を製造販売して4年目となる当社は、新たな遺体安置ソリューション「おくりこコンテナ」を開発し、フューネラルビジネスフェア2025年にて発表します。冷蔵コンテナを改造し、コンテナの利点である迅速な輸送・設置が可能な移動型の冷蔵安置庫を実現。大規模災害時の遺体保管問題への抜本的な対策となることを目指します。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/436832/LL_img_436832_1.jpg
おくりこコンテナ(オリーブ塗装仕上げ)

政府の地震調査委員会によると、南海トラフ地震が発生した場合、最大約32万人の死者が出る可能性が指摘されています(出典:内閣府防災情報)。また、全国で実施された大規模災害訓練のうち、仮設遺体安置所の設置訓練を含むものが増加しており、災害対応の一環として、自治体レベルでも仮設の遺体安置施設の整備が急速に進められている状況です。


たつみ工業株式会社は、常設型の遺体安置冷蔵庫「おくりこ」の提供を通じて高い評価を得てきましたが、今後想定される大規模災害への備えとして、メーカーとして社会的責任を果たすべく、移動可能な遺体安置庫の開発に着手しました。
開発の契機となったのは、災害時等に迅速に移動できる遺体安置体制の必要性について複数の関係機関から寄せられた要望と、既設の遺体安置冷蔵庫を増設したい、または簡易的に安置庫を設置したい、というニーズでした。これを受けて、可搬型冷蔵コンテナ「おくりこコンテナ」の製品化を決定しました。
今後は、特に南海トラフ地震や首都直下地震などの発生が懸念される地域において、自治体からの導入検討が加速するとみられます。実際に現在寄せられている問い合わせの約65%が太平洋沿岸地域からであり、現場からは「移動設置が容易である」「公衆衛生の確保に資する」といった声も届いています。


■商品情報
「おくりこコンテナ」は、たつみ工業が持つ冷蔵・冷凍技術をベースに設計された移動型安置庫です。各種扉の取り付けや棺を収めるラックなど、ご遺体の取り扱いに配慮した構造となっています。設置には外部電源のみを必要とし、到着後すぐに稼働できます。冷却温度は安定して5℃以下を維持でき、衛生管理にも優れています。コンテナ型のため、トラック輸送により必要な地域へ迅速に移動することができ、被災地における初動対応力向上に寄与します。
また、例えば葬儀社などで遺体安置能力が一時的に不足した際に、電源さえあれば簡単に設置・増設することができ、不要になった際は返却するといった柔軟なニーズにも対応できます。コンテナサイズは12ft、20ft、40ftに対応可能です。


■出展概要
イベント名:フューネラルビジネスフェア2025(主催:綜合ユニコム株式会社)
会期 :2025年6月4日(水)10:00~17:00/5日(木・友引)10:00~16:30
会場 :パシフィコ横浜 ホール C・D
ブース :F-01(ホールC出入口の目の前)


■今後の展望
全国的に災害対策の重要性が高まる中、自治体や防災機関による仮設遺体安置所の需要は今後さらに拡大すると見込まれています。また、民間主導の防災備蓄計画でも、迅速な遺体安置設備の整備が課題となりつつあります。たつみ工業は、こうした動向に対応すべく、今後も柔軟なカスタマイズ提案や、平時からの備蓄支援プログラムを強化していく方針です。「おくりこコンテナ」は、防災・減災の新たな一翼を担う製品として、今後全国での活用が期待されます。


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プレスリリース提供元:@Press
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