ニュース速報
ビジネス

モルガンS、米主要資産に強気に転じる ドル安は継続へ

2025年05月21日(水)20時01分

モルガン・スタンレーが米国の主要資産に強気に転じ、米国株と米国債の投資判断を「オーバーウエート」に引き上げた。ニューヨーク証券取引所で19日撮影(2025年 ロイター/Jeenah Moon/File Photo)

[21日 ロイター] - モルガン・スタンレーが米国の主要資産に強気に転じ、米国株と米国債の投資判断を「オーバーウエート」に引き上げた。

関税を巡る不確実性が低下したことや、景気後退(リセッション)の可能性がなくなったことが背景。追加利下げの余地があることも支援要因だとしている。

ただ、ドルについては弱気な見方を維持し「米国の金利と成長率が他の主要国に収れんする」ため、今後も圧力に見舞われると指摘した。

20日夜のリポートで明らかにした。

同社は「ドル建て資産は世界の他の資産をおおむねアウトパフォームする見通しだ。顕著な例外はドル自体だ。世界経済は減速しているものの、プラス成長を維持している」と指摘した。

米国企業の業績修正が近く底を打ち、ドル安が多国籍企業の利益を押し上げるほか、インフレの緩和と追加利下げが株式市場の追い風になると予想している。

S&P総合500種指数は来年第2・四半期に6500に達する見通し。20日終値は5940.46だった。

米10年国債利回りについては、来年第2・四半期に3.45%になると予想。20日終値は4.481%だった。

今年8%下落しているドル指数については「今後12カ月間でさらに9%下落して91になる見通しだ。ドルの弱さは、安全資産であるユーロ、円、スイスフランに対して特に顕著になるだろう」と述べた。

ユーロ/ドルは来年第2・四半期までに1.25ドル、ドル/円は130円になると予測している。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

ビットコイン過去最高値更新、リスク選好度の改善続く

ワールド

フィンランド、ロシア国境に35キロのフェンス完成 

ワールド

イスラエル軍が外交団に警告射撃、ヨルダン川西岸 各

ワールド

独財務相、米財務長官と会談 貿易摩擦の早期解決訴え
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:関税の歴史学
特集:関税の歴史学
2025年5月27日号(5/20発売)

アメリカ史が語る「関税と恐慌」の連鎖反応。歴史の教訓にトランプと世界が学ぶとき

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界の生産量の70%以上を占める国はどこ?
  • 2
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 3
    人間に近い汎用人工知能(AGI)で中国は米国を既に抜いた──ただしそれは異形のAI
  • 4
    「空腹」こそが「未来の医療」になる時代へ...「ファ…
  • 5
    【クイズ】世界で1番「太陽光発電」を導入している国…
  • 6
    コストコが「あの商品」に販売制限...消費者が殺到し…
  • 7
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 8
    トランプは日本を簡単な交渉相手だと思っているが...…
  • 9
    中ロが触手を伸ばす米領アリューシャン列島で「次の…
  • 10
    【裏切りの結婚式前夜】ハワイにひとりで飛んだ花嫁.…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 3
    ワニの囲いに侵入した男性...「猛攻」を受け「絶叫」する映像が拡散
  • 4
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 5
    コストコが「あの商品」に販売制限...消費者が殺到し…
  • 6
    【クイズ】世界で1番「太陽光発電」を導入している国…
  • 7
    中ロが触手を伸ばす米領アリューシャン列島で「次の…
  • 8
    「空腹」こそが「未来の医療」になる時代へ...「ファ…
  • 9
    「運動音痴の夫」を笑う面白動画のはずが...映像内に…
  • 10
    ヤクザ専門ライターが50代でピアノを始めた結果...習…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山…
  • 5
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 6
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 7
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 8
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 9
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 10
    ワニの囲いに侵入した男性...「猛攻」を受け「絶叫」…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中