プレスリリース

中小企業では初!太陽光パネル大量廃棄時代に備える!「サンエートレーサビリティマーカー」を利用した新サービス提供開始

2024年09月09日(月)09時30分
自家消費型太陽光発電システムの提案、工事を行っている株式会社サンエー(本社所在地:神奈川県横須賀市、代表取締役:庵崎 栄)では、新たなサービスとして、設置された太陽光パネルの製造元情報や竣工日、メンテナンス履歴、各種保険の情報などをクラウド上で、一元管理で保存ができる「サンエートレーサビリティマーカー」を利用したサービスを、中小企業では初(当社調べ)として提供開始いたします。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/409168/LL_img_409168_1.png
トレーサビリティ閲覧スマートフォン画面(画像は開発中のものです)

【太陽光パネル設置後の懸念】
株式会社サンエーは、これまでに多くの太陽光発電システムを設置し、クリーンエネルギーの普及に貢献してまいりました。
しかし、設置後の太陽光パネルの廃棄や処理方法についての懸念が増えている現状を受け、当社もこの問題に真摯に取り組む必要があると感じています。

お客様からは、「設置したパネルが寿命を迎えたとき、どう処理すればよいのか」「環境に悪影響を与えずに廃棄する方法はあるのか」といった声が多く寄せられています。特に、東日本大震災の直後に導入した初期の太陽光パネルの設置者からは、廃棄時の具体的な手順やコストについての不安が高まっています。

当社はこれらの声を真摯に受け止め、廃棄問題に対する解決策を模索してきました。今後は、設置後のパネルが廃棄される際に発生する環境問題にも取り組む必要があると考えています。今回の「サンエートレーサビリティマーカー」を使用したサービスは、その一環として導入される取り組みです。

個人・法人の、太陽光発電システムを既に導入したことのあるお客様計30名に太陽光発電システムの懸念点についてアンケートを実施したところ、廃棄に関する懸念は半数以上の回答が記録されました。

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/409168/LL_img_409168_2.png
アンケート結果(当社調べ)

【太陽光パネルのトレーサビリティの確保を目指して】
太陽光パネルの急速な普及により、2030年代後半には年間30万トンものパネルが廃棄される「大量廃棄時代」を迎えると予測されています。日本国内では、既に設置された多くのパネルが耐用年数を迎え、適切な処理が求められています。政府は再利用の促進に向けた新たなプラットフォームの創設を検討しており、廃棄時のリサイクル効率向上を目指す取り組みが進められています。太陽光パネルの廃棄には、環境に有害な物質が含まれている場合があり、不適切な処理は環境汚染などの環境問題の発生のリスクを高めることになります。これに対して、各国政府は廃棄物の適切な処理とリサイクルの必要性を訴えていますが、現状太陽光パネルに対しては具体的な対応策が確立されていないのが現実です。

このような背景から、太陽光パネルのトレーサビリティの確保がますます重要視されています。トレーサビリティとは、製品の生産から廃棄までの過程を追跡可能にすることで、太陽光パネルの場合は、設置場所やメンテナンス履歴、製造元の情報などを一元管理することを指します。これにより、廃棄時に正確な情報をもとに適切な処理が行えるようになり、リサイクル効率の向上と環境保護が期待されます。

※現在予測されている太陽光パネルが産業廃棄物の最終処分量に占める割合。2030年代後半には太陽光パネルが最終処分量に占める量は約30万tを占め、「大量廃棄時代」を迎えるとされている。(出典:経済産業省)

画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/409168/LL_img_409168_3.png
太陽光パネル排出量の予測

【タグの詳細】
株式会社サンエーが提供する「サンエートレーサビリティマーカー」を利用したサービスは、各太陽光発電システムに固有のIDタグを貼り付け、その情報をクラウド上で一元管理します。これにより、設置から廃棄までのパネルの履歴を正確に追跡することが可能となります。具体的には、パネルの製造情報、設置場所、メンテナンス履歴などがクラウドに保存され、マーカーにスマホをかざせば必要な時にいつでもアクセスできるようになります。

「サンエートレーサビリティマーカー」には、設置した太陽光パネルの製造元情報や竣工日、メンテナンス履歴、各種保険といった約30項目にわたる情報を格納予定です。またスマホからも管理画面にアクセスが可能です。

画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/409168/LL_img_409168_4.png
トレーサビリティ閲覧PC画面(画像は開発中のものです)

マーカーの貼り付け場所はパワーコンディショナや発電モニター等の周辺機器を予定しており、屋根の上に太陽光パネルを載せている場合でも、パネルの詳細情報などに手軽にアクセスが可能になります。

画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/409168/LL_img_409168_5.png
トレーサビリティマーカー
画像6: https://www.atpress.ne.jp/releases/409168/LL_img_409168_6.jpg
当社本社屋上太陽光

【今後の展開】
今後、株式会社サンエーはこの「サンエートレーサビリティマーカー」を利用したサービスを当社のお客様を中心に順次展開してまいります。リサイクル事業者とも連携し、業界全体でのトレーサビリティ向上を目指します。これにより、廃棄時の環境負荷を最小限に抑え、より持続可能な社会の実現に貢献していきます。


【会社概要】
名称 : 株式会社サンエー
所在地 : 神奈川県横須賀市三春町4-1-10
URL : https://sanei-e.com/
マーカー製造元: https://nobest.jp/index.html


詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press
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