プレスリリース

プロメトリック、AIによる本人確認を行う自動認証システムを導入、本社併設の御茶ノ水テストセンターで運用を開始

2022年11月07日(月)11時15分
コンピューターを用いた試験配信(CBT、Computer based testing)・評価ソリューションのプロバイダーとして日本国内最大手であるプロメトリック株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:ジェームズ・ヘーゲンブッシャー)はこの度、テストセンターの受付における受験者の自動認証システムを導入、本社併設の御茶ノ水テストセンターで運用を開始しました。


■導入の背景
このシステムは、公的機関が発行する本人確認書類のうち運転免許証、マイナンバーカード、パスポート(日本国政府発行のもの)、外国人在留カードのICチップ内または券面上の顔写真と、それを持参した受験者本人の顔とをAIエンジンによってマッチさせ、本人確認を行うとともに予約システム内の予約情報と照合を行い、正当な受験者であることを認証するというもので、認証に要する時間はおよそ10秒強、他人によるなりすましを検知する率は99.99%に上ります。このようなAIを用いた認証システムを、CBTが行われるテストセンターの受付に導入するのは日本で初めての試みで、デジタル庁をはじめ日本国政府が推進するデジタル化政策に対して教育関連業界でいち早く先行的に対応した取り組みの一つです。
プロメトリックは、今回導入を担当した世界的なITベンダーとの緊密なパートナーシップの下、一年以上にわたってオペレーション上のさまざまなケースを想定しつつ、本認証システムの共同開発を進めてきました。

従来、テストセンターの受付オペレーションにおいては、スタッフが本人確認書類の真偽を確認した上で券面上の顔写真と受験者本人の顔とを目視で照合することで本人確認を行い、さらにその本人情報を受験予約システム内の予約情報とやはり目視で突合することにより「正当な受験者本人」であることを最終確認する、という複雑な手順になっており、受験者1名につきおよそ2分を要し、各試験それぞれの受験シーズンのピーク時においては受験者の待ち行列につながるとともに、テストセンタースタッフにとっても大きな作業負担となってきました。
この認証システムの導入により、こうした受験者・テストセンタースタッフの負担の大部分が解消されるとともに、各試験の主催団体にとっては、人間の経験やカンが介在しない自動認証によってなりすまし受験等の不正が排除されて試験の公正性が向上し、社会的信認のさらなるアップにつながるなど、多くの福音がもたらされます。プロメトリックでは、上述日本政府主導のマイナンバーカード普及がさらに進めば、試験受付の100%自動化も近い将来に実現可能と見ています。

プロメトリック株式会社では、この認証システムを川崎、名古屋、大阪に存在するプロメトリック直営テストセンターに年末までに導入を完了し、その後は全国各地に展開するパートナー会場に順次展開していく計画です。また受付のプロセスに留まらず、テストセンターでのオペレーション全体を大幅に自動化・デジタル化し、「ほぼ無人で(注)完全にデジタルなテストセンター」を目指す構想です。

(注:機器のトラブルや操作方法が不明の時等に対応するためのスタッフは、最低1名常駐しています)


■プロメトリック株式会社とは
プロメトリック株式会社は、IT技術を活用した試験配信・評価ソリューションのプロバイダーとして国内外の試験主催団体から信頼を得ている米国プロメトリックの日本法人です。プロメトリックは180カ国以上に構築された、世界で最も安全性の高い試験会場ネットワーク、または利便性の高いオンラインによる試験配信を通じて、試験の開発支援、管理、および配信に関する高品質で包括的なサービスを提供します。日本では、すべての都道府県に試験会場を設置し、その数は約200会場にのぼります。
詳細は http://www.prometric.jp をご覧ください。


詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press
今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

英インフレ、今後3年間で目標2%に向け推移=ラムス

ビジネス

ECB、年内に複数回利下げの公算=ベルギー中銀総裁

ワールド

NATO、ウクライナへの防空システム追加提供で合意

ビジネス

中国、国内ハイテク企業への海外投資を促進へ 外資撤
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    止まらぬ金価格の史上最高値の裏側に「中国のドル離れ」外貨準備のうち、金が約4%を占める

  • 3

    中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負ける」と中国政府の公式見解に反する驚きの論考を英誌に寄稿

  • 4

    休日に全く食事を取らない(取れない)人が過去25年…

  • 5

    「韓国少子化のなぜ?」失業率2.7%、ジニ係数は0.32…

  • 6

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 7

    日本の護衛艦「かが」空母化は「本来の役割を変える…

  • 8

    中ロ「無限の協力関係」のウラで、中国の密かな侵略…

  • 9

    毎日どこで何してる? 首輪のカメラが記録した猫目…

  • 10

    便利なキャッシュレス社会で、忘れられていること

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人機やミサイルとイスラエルの「アイアンドーム」が乱れ飛んだ中東の夜間映像

  • 4

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無…

  • 5

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 6

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 7

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 8

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 9

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 10

    大半がクリミアから撤退か...衛星写真が示す、ロシア…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中