- HOME
- コラム
- 犯人目線で見る世界 ダークサイドの社会学
- 防犯対策としての「不審者探し」の限界 犯罪から子供…
防犯対策としての「不審者探し」の限界 犯罪から子供を守るために注視すべきは「人」ではなく...
2008年には、内閣総理大臣をトップとする政府の犯罪対策閣僚会議が策定した「犯罪に強い社会の実現のための行動計画」で採用され、今では、小学校の教科書でも取り上げられている。最近では、Googleストリートビューを用いたフィールドワーク・シミュレーションを開発し、オンラインでも「地域安全マップ教室」を開催できるようになった。
地域安全マップの基礎にある「犯罪機会論」は、犯罪者の動機や性格には興味を持たない。犯罪者がどんな人だろうが、犯行パターンには共通点があり、その共通点を抽出することに興味を示す。その共通点を一言で表すと、犯罪者は景色を見て、そこが「入りやすく見えにくい場所」だと判断すれば犯行を始めるが、そこが「入りにくく見えやすい場所」だと判断すれば犯行を諦めるということだ。
「入りやすい場所」とは、誰もが簡単にターゲットに近づけて、そこから簡単に出られる場所である。そこなら、怪しまれずに近づくことができ、すぐに逃げることもできる。
「見えにくい場所」とは、誰の目から見ても、そこでの様子をつかむことが難しい場所である。そこでは、余裕を持って犯行を準備することができ、犯行そのものも目撃されにくい。
このように、地域安全マップづくりは、実際には能力の向上という「人づくり」であって、正確な地図の作製という「物づくり」ではない。なぜなら、犯罪者は地図を見ながら犯行場所を探しているのではなく、景色を見ながら犯行を始めるかどうかを決めているからだ。
『ウォーキング・デッド』が犯罪学や社会学の「素晴らしい教材」と言える理由 2025.05.08
公園のデザインに見る日本と欧州の防犯意識の違い 2025.03.05
不法投棄に落書き...凶悪事件の現場に見る「割れ窓理論」の重要性 2024.12.10
本当に「怠慢」のせい? ヤンキース・コールがベースカバーに走らなかった理由を考察 2024.11.12
-
外資系顧客向けシステムエンジニア/システムインテグレータ・ソフトハウス
株式会社リファルケ
- 東京都
- 年収450万円~1,260万円
- 正社員
-
外資系企業の「経理財務」/フレックス/残業少なめ/年休125日
HINODE ENERGY株式会社
- 東京都
- 月給42万円~57万円
- 正社員
-
外資インフラベンダー PM/システムエンジニア/詳細設計/サービス関連の会社/Windows
株式会社スタッフサービス
- 東京都
- 月給23万5,000円~55万円
- 正社員
-
「岩本町駅/フォワーダー」国際貨物輸出入実務経験者/シンガポールに拠点を置く、外資系国際物流企業/日常から英語を使用
Silk Express Freight Japan株式会社
- 東京都
- 年収400万円~500万円
- 正社員