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学習障害で心を閉ざした過去も...英国の「異色のビジネス相」はイギリス経済の救世主になれるか
ピーター・カイル新ビジネス・通商相(筆者撮影)
<今年9月にビジネス・通商相に就任したピーター・カイル氏は読み書きに困難を持つ学習障害「ディスレクシア」を抱え、数々の挫折や失敗を乗り越えてきた人物>
[リバプール発]サイバー攻撃で一部生産停止に追い込まれたジャガー・ランドローバー(JLR)のサプライチェーン支援のためピーター・カイル新ビジネス・通商相は15億ポンドの融資保証を決断した。
20万人の雇用を守ることを最優先にし、特定企業の支援はモラルハザードを引き起こすという反対を押し切った。
カイル氏はリバプールで開かれた労働党年次党大会のイベントでJLR支援に関連し「危機対応と同じアプローチを成長機会の創出にも活用したい。経済成長を実現するためには大胆で創造的、緊急を要する大きな取り組みが不可欠だ」とスピードの重要性を強調した。
カイル氏は異色の経歴を持つ。彼の父はスラム街で育ち、栄養不足のため顔にひどいニキビの跡が残っていた。石工見習い、海軍を経てハードワークでキャリアを切り開き、会社経営者へと上り詰めた父の背中を見て育ったカイル氏自身、13歳の誕生日から鶏卵農場で働き始める。
教室ではなく、働くことこそが存在証明
他の子どもたちに卵を頭にぶつけられて帰ると、母はカイル氏に服を脱がせてホースの水で卵を洗い流させた。しかし、へこたれなかった。働くことこそカイル氏の存在証明だからだ。
重度のディスレクシアを抱えていたカイル氏は14歳の時、教師にシェークスピアを朗読させられ、辱められた。以来、教室では完全に心を閉ざした。
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