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パリ五輪は、オリンピックの歴史上最悪の悲劇「1972年ミュンヘン」の悪夢再来を防げるか
「テロリストが欲するのは私たちの夢を止めることだ」
テロが懸念されるセーヌ川での開会式について、マクロン氏は「そのために準備してきたのだから努力する価値はある。わが国は不幸にもこれまでテロリズムに見舞われてきた。テロリストが何より欲するのは私たちの夢を止めることだ。それが彼らの最大の勝利なのだ」と話した。
7月26日のセレモニーはスタジアム以外で開催される初の夏季五輪開会式となる。約1万500人の選手たちがセーヌ川をボートでパレードし、トロカデロ広場前で終了する。その間、一分の隙も許されない。しかし大群衆の中、テロを防ぐのは至難の業となる。
マクロン氏は「開会式はできるだけ美しいものにしたい。パリ五輪・パラリンピックの要素の1つはフランス最高の姿を見せることだ。このような時にこそ私たちは未来に向かって前進できる。この開会式は世界初の試みだ。私たちはそれを行うつもりだ」と意気込んだ。
子どもをセール川での開会式に行かせることを心配する母親に対して、マクロン氏は「お子さんが安全に過ごせる場所があるとすればセーヌ川での開会式だ。数週間前から非常に広い警備境界を設定し、そこで出入りするすべての人々を選別する。交通は厳しく制限される」と説明した。
開会式をスタッド・ド・フランスに変更するシナリオも
ドローン(無人航空機)による監視システム、情報の暗号化、サイバー防御、警察による非常に高いレベルの警備が実施される。セーヌ川沿いに入場券システムを設置し、不審な侵入者が近づくのを防ぐ。それに加え「プランBもあれば、プランCもある」と代替シナリオを示した。
「トロカデロ広場での限定的なシナリオや、開会式をスタッド・ド・フランスに変更するシナリオも並行して準備している」という。以前からマクロン氏は「治安の悪化により当初の計画を見直す必要が生じた場合にはプランBを発動する可能性がある」と説明してきた。
一方、パリ五輪・パラリンピック組織委員会のトニー・エスタンゲ会長は今年1月「開会式の芸術監督とともにセーヌ川での開会式に取り組んでいる。私たちのチームは他の場所については何も考えていない」と代替シナリオは考えていない立場を強調してみせた。
当初60万人の観客を見込んでいた開会式についてフランス政府は徐々に計画を縮小し、観客は40万人、そして30万人にまで減らされた。イスラエルが本土攻撃の報復としてイランを攻撃すれば、セーヌ川の夢は露と消えてしまうだろう。
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