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マイノリティーは一致団結して同じ意見を唱えよ?
ブレグジット(イギリスのEU離脱)の投票の後には、まさにこの侮辱発言を何度か耳にした。中産階級のイギリス人がブレグジットに反対しているのに、その下の階級がブレグジットに賛成するなんて許せん、というのだ。
金持ちの特権階級から、おまえの選挙権など剥奪されるべきだと言われればどんなに腹立たしいかは、あえて指摘する必要はないだろう。僕が言いたいのは、僕のほんのちょっとした経験からも垣間見ることができるように、非白人が(イギリス社会全体では主流とされるような)政治観を持っているせいで、もはや同じ人種の「適正な」仲間ではないと言われることがいかに侮辱的か、ということだ。
ややこしい議論を持ち出して申し訳ないが、ぼくだって「これが今の世界で最大の問題だ」と思っているわけではない。深刻な問題はたくさんあり、それらは複雑で、人々はそれに対処しようと努めており、その解決法には当然、異なる意見が存在する。だが特にこの問題は、その論理が特に僕をいら立たせるのだ。つまり、非白人がその人種に当然とされる考えに沿わない個人的見解を持つことで、仲間うちから総攻撃される(左派に流行する言葉では「othering(異端者扱い)」)という事態だ。
もちろん、僕がこんな話を持ち出すのは、ジョンソン英首相辞任表明に伴う英保守党の党首選において、当初出馬の以降を示した候補者11人のうち6人が「マイノリティー出身」だったから。英首相を本気で目指すマイノリティーの挑戦者がこれだけ出たことは、ある種の進歩だ――と左派も考えていることだろうと思いがち。でも彼ら左派の論理に従えば、それも意味はない、なぜなら彼らは「真の」非白人とは言えないから、ということになるらしい。

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