【銘柄】"第2のキオクシア"は現れるか...健全化したIPO市場で期待される3つのユニコーン企業とは
■理想的な株価形成となったキオクシアのIPO
最近の傾向として、初値はそれほど上昇しないものの、業績や成長性が評価され、上場後にセカンダリーマーケット(上場後の流通市場)で堅調に値上がりするケースも増えています。
現在、AI半導体関連株として投資家の人気を集めているキオクシアホールディングス<285A>は、2024年12月の大型IPO案件でした。しかし実は、公募価格1,455円に対して初値は1,440円(公募割れ)という非常に地味な滑り出しだったのです。
その後、半導体メモリー市場への期待の高まりで、株価は直近で21,000円を超えるまで急騰。初値で購入した投資家に莫大な利益をもたらす「テンバガー(10倍株)」となりました。初値でピークを迎える「上場ゴール」とは無縁の、理想的な株価形成のモデルケースになったと言えるでしょう。

■東証の改革が実を結んだIPO市場の変化
このようなIPO市場の変化の背景には、東証が取り組んだ市場改革があります。
東証グロース市場(新興市場)の上場継続のための時価総額の基準を引き上げたほか、審査の厳格化も進めています。資金調達や経営陣の持ち株売却を目的とした「上場ゴール」案件は以前から問題となっていましたが、東証はこれに対して厳しい態度で臨むようになりました。
また、「事業計画及び成長可能性に関する事項」の開示を、上場時だけでなく上場後も毎年更新して公表することを義務付けるなど、IR情報の透明性を高める取り組みを進めています。
今年期待される大型IPO案件
市場では早くも、今年の大型IPO案件が噂されています。
そのひとつが、ニュースアプリを運営するスマートニュース。昨年秋には野村證券などを主幹事として上場準備を進めている、との報道がありました。時価総額は1000億円を超えるとされ、メディアでもしばしば取り上げられており、待望の上場となれば注目度は高まりそうです。





