【銘柄】「Switch 2」好調の任天堂にまさかの暗雲...AIブームによるメモリー価格高騰の影響はどこまで広がるか?
任天堂の株価は調整局面へ
任天堂の株価は、メモリー価格上昇による「Switch 2」の収益悪化への懸念に加え、株式市場全体で循環物色が進む中で、値動きの鈍さが意識されています。そのため、他の堅調な銘柄へ投資資金が移る動きが広がっているのです。
日足チャートを見ると、下落局面で陰線が3本続く「三羽ガラス」が出現しており、調整局面入りを示唆するテクニカルシグナルと受け止められています。
また、任天堂向け半導体を手掛けるメガチップス<6875>の株価も、任天堂の収益悪化懸念が警戒材料となり、大幅に下落しています。
メモリーの生産能力拡張には長い時間を要し、短期的な増産は難しく、需給バランスの安定には時間がかかる......。AI向け半導体が生産リソースを優先的に占有する構造が続く限り、任天堂の利益率に対する懸念は、今後も株価の重しとなりそうです。
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[筆者]
山下耕太郎(やました・こうたろう)/トレーダー、金融ライター
一橋大学経済学部卒業。証券会社でマーケットアナリスト・先物ディーラーを経て、個人投資家・トレーダーに転身。株歴20年以上。現在は、日経225先物・オプションを中心に、現物株・FX・CFDなど幅広い商品で運用を行う。趣味はウィンドサーフィン。
Xアカウント:@yanta2011 note:https://note.com/investwriter
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