新興国債券・株式投資、昨年は4年ぶり高水準=IIF
写真はドル紙幣。2014年11月、ワシントンので撮影。REUTERS/Gary Cameron
Rodrigo Campos
[ニューヨーク 12日 ロイター] - 国際金融協会(IIF)が12日公表した報告書によると、2025年12月の新興国市場の債券と株式に対する外国人投資家の資金流入額は367億ドルとなった。25年通年では2670億ドル弱が流入し、4年ぶりの高水準となった。
一方、25年の中国の債券からの流出額は709億ドルと3年ぶりの大きさとなり、株式からも20億ドル弱が流出した。
25年12月には新興国市場の債券に294億ドル、株式に73億ドルがそれぞれ流入した。IIFのジョナサン・フォーチュン上級エコノミストは、債券が主導する動きは「投資家が新年へ持ち込む資産配分の基盤構造を強化している」と指摘した。
25年の債券流入額は3150億ドル超となり、前年比で18%増。株式からは490億ドル弱が流出し、流出額は前年の560億ドルから縮小したものの、投資家の経済成長への警戒感が続いていることを示唆した。
一方、MSCI新興市場(EM)株価指数はドル建てで前年より30%超上昇した。株価収益率ベースのバリュエーションは過去10年平均を約8%上回っている。
25年12月に中国の債券からは55億ドルが流出し、純流出となったのは7カ月連続。半面、中国を除く新興市場の債券には約349億ドルが流入した。
これに対し、中国の株式には52億ドルが流入し、中国を除く新興市場の流入額は21億ドルにとどまった。
債券と株式の流入額を新興市場の地域別で見ると、アジアが171億ドルで首位、次いで中南米は104億ドル。中南米は債券市場が高利回りなのが投資資金を引き寄せた。欧州・中東・北アフリカはより小幅な流入にとどまった。
米金融大手モルガン・スタンレーによると、25年の新興国でのソブリン債発行額が2680億ドルと過去最高になった。銀行筋は、26年も発行額も2000億ドルを超えると予想している。
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