パウエル議長捜査巡り共和党議員も憂慮、FRB独立性干渉に懸念
米連邦準備理事会(FRB)ビルの外観。米ワシントンで2022年6月撮影。REUTERS/Sarah Silbiger
David Morgan
[ワシントン 12日 ロイター] - トランプ米政権がパウエル連邦準備理事会(FRB)議長に対し刑事訴追の可能性を示唆したことを受け、共和党議員の間でも懸念を表明する声が高まっている。
11日夜に発表された米司法省の刑事捜査を巡り、共和党のトム・ティリス上院議員がこれに抵抗する考えを最初に示したほか、他の主要な共和党議員も12日、トランプ氏がFRBの伝統的な独立性に干渉しているとの懸念を表明した。
パウエル氏は11日、FRB本部改修について昨年夏に行った議会証言を巡り、司法省から刑事訴追の可能性を示す大陪審への召喚状が届いたと明らかにした。
上院銀行委員会の共和党議員ケビン・クレイマー氏は、このプロジェクトに伴う費用超過とパウエル氏のFRB議長としての職務遂行能力を批判しつつ、「しかし、彼(パウエル議長)が犯罪者だとは思わない。今回の刑事捜査が、パウエル議長の残りの任期とともに速やかに終結することを期待する」とし、FRBへの信頼を回復する必要があるとの考えを示した。
トランプ支持者の間からも、FRB議長に対する刑事捜査への懸念の声が聞かれている。共和党のロジャー・マーシャル上院議員はFOXビジネスの番組「モーニングズ・ウィズ・マリア」で、「これよりももっと大きな問題に取り組む必要がある」と指摘。その上で、トランプ氏が注目を集めようと挑発している可能性があるとの見方を示した。
一方、米政権の行動を支持する声も上がっており、トランプ大統領支持派の共和党のルナ下院議員はXへの投稿で、7月に自身がパウエル議長を刑事捜査のため司法省に告発したと主張。「これが正しいやり方だ」と述べた。ただ、ルナ議員の行動が捜査開始に影響を与えたかどうかは明らかでない。
こうした中、民主党は、トランプ政権の行動は最終的には11月の中間選挙で共和党を支援することを目的としたものだと指摘。上院銀行委員会の民主党トップ、エリザベス・ウォーレン議員は、トランプ大統領が司法省を「公然と」武器化しており、「われわれの経済と経済構造に長期的に悲惨な結果をもたらすとしても」これらの選挙で共和党に有利になるような政治的決定をFRBに下すよう強制していると非難した。
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