ブラジル「米は一線越えた」、マドゥロ氏拘束 中南米で非難と称賛
ブラジル政府は3日、米国によるベネズエラへの攻撃およびマドゥロ大統領拘束を「容認できない一線」を越えたと非難した。ブラジリアで2025年12月撮影(2026年 ロイター/Adriano Machado)
Fernando Cardoso Ricardo Brito Luciana Magalhaes
[サンパウロ/ブラジリア 3日 ロイター] - ブラジル政府は3日、米国によるベネズエラへの攻撃およびマドゥロ大統領拘束を「容認できない一線」を越えたと非難した。ブラジルはベネズエラと国境を接しており、ベネズエラ国民が難民となって流入する動きを注視している。
ルラ大統領は「(米国の)行為はベネズエラの主権に対する重大な侮辱であり、国際社会全体にとって極めて危険な前例となる」とXに投稿。国連に「強力な」対応を求めるとともに、ブラジルは引き続き対話と協力を促進する用意があるとした。
トランプ氏の作戦成功の発表を受け、ブラジルは3日に緊急閣議を開き、ベネズエラ難民流入の可能性について議論した。ブラジルは2018年からベネズエラ難民を保護するプログラムを実施。昨年の報告によると、15万人以上のベネズエラ難民を受け入れている。
ブラジル外務省は3日、国境で異常な動きはないと述べた。また、ビエイラ外相が3日にベネズエラ外相と会談したと述べた。
<中南米諸国から非難と称賛>
米の作戦について、中南米諸国の反応は非難と称賛が交錯する。トランプ大統領としばしば対立しているコロンビアのペトロ大統領は「ベネズエラとラテンアメリカの主権に対する侵略を拒否する」と述べ、国連安全保障理事会に緊急会合開催を要請した。
チリのボリッチ大統領は「米国の軍事行動に懸念と非難を表明し、深刻な危機の平和的解決を求める」とXに投稿した。しかし移民・犯罪対策を掲げるカスト次期大統領は、マドゥロ氏拘束は地域にとって素晴らしいニュースだと述べた。
メキシコのシャインバウム大統領は米国の介入を批判した。
アルゼンチンのミレイ大統領は、以前からマドゥロ大統領を批判しており、米の作戦を支持する動画や声明を投稿した。
エクアドルの右派のノボア大統領は、マドゥロ氏および同氏の政治的ゴッドファーザー、チャベス元大統領に反対するベネズエラ人にはエクアドルがついていると述べた。
ハーバード大学デイビッド・ロックフェラー・センターのスティーブン・レビツキー氏は、マドゥロ氏の追放に真剣に悲しむ指導者はほとんどいないだろうが、中南米各国はそれぞれの政治的路線に沿って反応すると指摘。「右派政権は、それが彼らのやり方だから称賛するだろう。左派政権は、批判しないわけにはいかないから批判するだろう」と述べた。





