ギリシャ・キプロス・イスラエルが東地中海での軍事演習強化へ、トルコは警戒
[アテネ 29日 ロイター] - ギリシャ、イスラエル 、キプロスの3カ国は来年、地中海東部での空軍・海軍による合同軍事演習を強化する。ギリシャ軍当局者ら複数の関係者が29日明らかにした。
3カ国は過去10年間で合同軍事演習や防衛装備品調達、エネルギー開発協力などを通じて関係を緊密化し、地域のライバルであるトルコはそうした情勢を注視している。
ギリシャ軍参謀本部は、3カ国の高官が先週キプロスで防衛協力に関する共同行動計画に署名したと発表した。その詳細は明らかにされていない。
これに先立ちギリシャのミツォタキス首相、キプロスのクリストドゥリデス大統領、イスラエルのネタニヤフ首相がエルサレムで会談し、海上安全保障協力の強化とエネルギー連携プロジェクトの推進に関する協定に署名している。
事情に詳しいギリシャ政府高官の1人は、軍事協定には海軍および空軍の合同演習や、イスラエルからギリシャとキプロスへのノウハウ移転が含まれ、「非対称性」と「対称性」双方の脅威に対応することが目的だと説明した。
同高官は「ギリシャとイスラエルは、パレスチナ自治区ガザでの停戦後に合同演習を強化し、キプロスが加わる」と述べ、ギリシャはイスラエルが数カ月中に東地中海で行う海軍演習に参加する予定だと付け加えた。





