ポーランド「挑発」警戒、領海付近にロシア機 ベラルーシから数十の飛来物
[ワルシャワ 25日 ロイター] - ポーランド軍は25日、バルト海の領空付近でロシアの偵察機を検知し、戦闘機を緊急発進させたと発表した。夜間にベラルーシから数十個の物体が飛来したと明らかにし、挑発の可能性があると指摘した。
軍によると、25日朝、バルト海の領空との境界に近い国際空域でロシアの偵察機を同国軍の戦闘機が目視で確認し、監視しつつ領空から離れるよう誘導したという。
9月にエストニアでロシア軍機による領空侵犯が発生して以来、ロシアに近い北大西洋条約機構(NATO)加盟国は厳重な警戒態勢を敷いている。
ポーランド国家安全保障局によると、ベラルーシ側から数十の物体がポーランド領空に侵入した。これまでに発見された4個は密輸用気球の可能性が高いとした。
同局は、クリスマス休暇というタイミングでの大量の物体飛来は、バルト海でのロシア機の活動、最近リトアニアで発生した同様の事案も踏まえて、密輸作戦を装った挑発行為である可能性があると述べた。
ポーランド軍は、安全確保のためベラルーシと国境を接する北東部ポドラシェ県の上空の一部を一時的に民間機の飛行を禁止したと発表した。





