カザフ原油輸出が低迷、ウクライナ攻撃の施設修復に遅れ
Robert Harvey
[モスクワ/ロンドン 24日 ロイター] - 市場筋2人によると、カザフスタン産原油の主要油種であるCPCブレンド油の輸出は、12月に14カ月ぶりの低水準となる見通しだ。先月ウクライナのドローン攻撃を受けたロシアの積み込みインフラの修復が、悪天候により遅れるため。
CPCブレンド油の積み込み量は、当初計画の1日当たり170万バレルから114万バレルに減少する見通し。LSEGのデータによると、これは2024年10月以来の最低水準となる。
ウクライナは11月29日、ロシアの黒海港ノボロシースク近郊にあるカスピ海パイプラインコンソーシアム(CPC)のターミナルをドローンで攻撃した。これにより桟橋3基のうち稼働可能なのは1基のみとなり、輸出遅延が長期化した。
CPCターミナルは、米シェブロン、米エクソンモービル、イタリアのエニ、英シェルが操業するカザフスタン油田の出荷拠点。
市場筋によると、ターミナル修理の進捗ペース次第では積み込み量がさらに減る可能性がある。





