24年の羽田衝突事故、運輸安全委が異例の2回目経過報告
海上保安機と衝突し、炎上した日本航空の機体。2024年1月、東京の羽田空港で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)
[東京 25日 ロイター] - 東京・羽田空港で2024年1月に起きた海上保安庁と日本航空(JAL)の機体衝突事故の原因を調べている運輸安全委員会は25日、2回目となる経過報告を公表し、海保機機長の労務管理や疲労などを分析対象に追加したと明らかにした。
運輸安全委員会が発足した2008年以降、事故調査を巡って2回目の経過報告を出すのは今回が初めて。海保機の搭乗員6人のうち5人が死亡したことや、衝突した両機とも大破して証拠が少ないこと、エアバスなど外国の機体メーカーが関わっていることなどで調査が長引いているという。
運輸安全委員会は24年12月に1回目の経過報告を発表。その後、夜間に乗務することもあった海保機機長の疲労度合いや労務管理、機長が事故発生前30日以内に同型機に乗務していなかったこと、事故を再現して視認性の検証実験を行ったことなどを分析対象に加えた。最終報告の公表時期は未定。
海保機とJAL機の衝突は24年1月2日夕方に発生。前日に地震が発生した能登近くの新潟航空基地へ救援物資を運ぶため羽田空港の滑走路上で離陸を待っていた海保機に、着陸したJAL機が衝突した。





